あらすじ
「どの指摘にも、なるほど!」――ピエール瀧さん
『美味しんぼ』は、結婚・出産奨励マンガだった? 「少年ジャンプ」の主人公は草食男子化してきている? 90 年代の女性コミックにおけるフローリングの丹念な表現の意味とは? 最強スーダラ・コラムニストの考察が冴えわたる。『ドラえもん』スネ夫の148 連発全自慢表と、電気グルーヴ・ピエール瀧さんとの対談も収録。
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Posted by ブクログ
すでに単行本で読んでましたが、いつものごとく手放してしまったため、
文庫が出たというので即買いに走りました。
ブルボンさんは文章がおもしろい。
この人の言い回し(書き回し?)だけでクスリと笑えてしまいます。
特にこの文庫版には、巻末にスネちゃまの「自慢148連発」が
掲載されています。
ここにもブルボンさんの一言が。
「将来さえ自慢(P.272)」とか、さらりと書いてあるので
グフフと笑ってしまいます。
Posted by ブクログ
ブルボン小林氏の漫画コラム。
相変わらずの「痒いと思ってなかったのに掻いてもらってはじめて痒かったと気づく」ようなプチ快感なコラムだなあ。
特に浦沢直樹さんの漫画に対するモヤモヤする違和感「面白いんだけど、上手いと思うんだけど、なんだか納得できん」の正体が分かってスッキリした。
マイナーな作品も多いが、独自の視点で読ませてくれて、興味を引かれたものも。
一番気になったのは最近『うつヌケ』でヒットを飛ばした田中圭一さんの『神罰』。ブラック・ジャックが「エロゲーってのはな、こうやるんだ」とのたまいつつサファイヤやメルモを攻略するためにパソコンのマウスをカチッカチッと動かすシーンがあるらしい。神をも恐れぬ同人誌マインド!それを超絶的な漫画の腕(手塚さんが描いたとしか思えないほどのコピー感!)で見せる。くだらん、と思う人もいるかもしれないが私はそういうものに感動してしまう。いや、手塚さんの漫画も大好きで大尊敬していますが。
文庫版のふろくはピエール瀧さんとの対談と『ドラえもん』のスネ夫の自慢148発。