【感想・ネタバレ】正規表現技術入門 ――最新エンジン実装と理論的背景のレビュー

あらすじ

最先端の正規表現技術にスポットを当てた,初学者向け技術解説書。プログラマにとって欠かせないツールである正規表現。便利な正規表現の実力を発揮させるには,動作原理から理解するのが近道です。
本書では,パターンマッチの基本から,基本三演算および理論/数学的背景,VM型/DFA型という二大最新エンジン実装まで徹底解説。また,処理系を踏まえた効率的な書き方や落とし穴を避ける技法もしっかり押さえます。狙いどおりのパターンを綴り,高速に文字列を取得したい,そんなエンジニアの方々へ,長く役立つ技術知識を満載してお届けします。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

正規表現のエンジンにはDFA型とVM型がある。

DFA型はオートマトン(状態遷移図みたいな)を構築して、機能を実現する。
処理は高速だが、正規表現の拡張機能への対応が困難

VM型は、各種言語の正規表現ライブラリなどで利用されている。
ある言語で使用していた正規表現を、別言語に移植したら結果が異なったり、速度が著しく遅くなったりと言うこともあるそうだ。
拡張機能への対応がサポートされている。

0
2018年12月24日

Posted by ブクログ

正規表現の理論的な部分にまで踏み込んで解説した本。
普通に正規表現を使うだけならここまでの内容は必要ないかもしれない。

0
2015年12月31日

Posted by ブクログ

正規表現のアルゴリズムや数学的背景の学習者向け

この本は正規表現で使われている技術やアルゴリズムについて解説された本だ。
アルゴリズムの勉強を行いたいというプログラマーをメインの読者として想定されているように思った。

単に正規表現の勉強や参考にしたいと考えるならこの本はやめたほうがいい。代わりに詳説正規表現を読んだほうがいい。
正規表現についての説明もなくはないが,どちらかというとこの本はアルゴリズムや論理,数学的説明などがされている。正規表現も使い方に関する説明はそこまで参考にならない。

正規表現のライブラリとして比較的メジャーとされている鬼雲とよばれるエンジンの作者が直々にソースコードを解説している部分がある。おそらく,こういう部分の解説を期待して読む本なのだろうと思った。
その他,正規表現の歴史についても書かれていて参考になったが,この本自体にもパールの本や詳説正規表現にもっと詳しく書かれているとあった。

その他10箇所以上で誤字脱字の類が見られた。
なんとなくわかりやすそうに書かれているが,実際はそんなにわかりやすくなく,内容も中途半端な印象を持った。例えば,正規表現のリファレンスとしてはPOSIXが一番古くて言語に依存しないので参照すべきだが,この本では触れられていない。
正規表現の数理的要素について触れるなら,原著者の論文以外にも言及してもいいはずだし。

全体としていまいちな印象だった。正規表現について勉強したいと思ったが,アルゴリズムについては別に興味がなく中盤はだいぶ読み飛ばした。アルゴリズムをみることでなぜパターンによって速度が変わるのか?パフォーマンスの視点からどう書けばいいのかなど,興味深い議論はあったが,あまり深堀されていなかった。特に最後のどのように使い分けるのかなど,ベストプラクティス的なものを掲示していって欲しかった。

自分には合わなかった。 読者をかなり選ぶ本だと思った。

0
2016年10月19日

「IT・コンピュータ」ランキング