【感想・ネタバレ】パイドン 魂の不死についてのレビュー

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Posted by ブクログ

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この書の主なテーマである魂の不滅についての証明は、少々ややこしかった。
それよりは、(プラトンの書く)ソクラテスが死に対してどのような態度で望むか、哲学者として生きるということはどういうことかを述べているところが面白い。

「(哲学者とは)純粋な思惟それ自体のみを用いて、存在するもののそれぞれについて純粋なそのもの自体のみを追求しようと努力する人である。その人は、できるだけ目や耳やいわば全肉体から解放されている人である。なぜなら、肉体は魂を惑わし、魂が肉体と交われば、肉体は魂が真理と知恵を獲得することを許さない、と考えるからである。」

いわば哲学とは死の練習をすることで、それでいてこそ、死んだ時に魂は肉体から離れて、自分自身になることができる。神の国に入ることができる。

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2012年12月23日

Posted by ブクログ

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死の当日のソクラテスと弟子たちの議論、という構成

ソクラテスが死を喜んで迎えたのは、哲学者として、肉体から離れて真に学を愛することができると考えたから。

「浄化(カタルシス)とは、……魂を肉体からできるだけ切り離すこと」(37頁)

イデア論の部分は、プラトンがソクラテスの思想を自分の理論に基づいて解釈・再構成したもの。

「まさにそれであるところのもの」という呼び名をもつ実在自体(111頁)。

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2016年12月17日

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