【感想・ネタバレ】NHK俳句 夏井いつきの季語道場のレビュー

あらすじ

季語の力を最大限に引き出すための秘策がここに! Eテレ『NHK俳句』の人気講座「似て非なる季語たち」「音でたのしむ季語」(2016年~2017年放送)の出版化。さらに、著者考案の「季語の六角成分図」と「類想を超える秘策」を、岸本葉子(番組司会)と語った特別対談も収載。推敲・自選のコツや、はじめてでも楽しめる句会の進め方までが一冊にまとまった、俳句ステップアップに必ず役立つ作句の指南書。
※電子書籍版には「初回特典 投句券」の収録はございません。

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Posted by ブクログ

テレビ出演などで人気の俳人である著者が季語を深掘りして解説。月刊テキスト「NHK俳句」の2年間の連載に加筆したもので、「似て非なる季語たち」と「音で楽しむ季語」という2部構成。「添削道場」や「類想を超える秘策」という対談、「はじめての句会スタートガイド」なども掲載。
「陽炎」と「逃水」の違い、「緑陰」と「木下闇」の違いなど、自分にとってはあまりなじみのない季語について、名句を引きながら深く解きほぐされていて、勉強になった。ただ、比較的マイナーな季語が多く取り上げられていたが、もっとメジャーな季語も取り上げてほしかったかなと思う。
季語の六角成分図という試みも面白いと思ったが、個々の季語の六角成分図には自分の感覚と違うかなと思うところもあった。
付録的な部分だが、俳句の実践に当たって、「添削道場」や「類想を超える秘策」の内容がすごく参考になった。

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2024年11月30日

Posted by ブクログ

夏井いつきさんの「NHK俳句」での経験を基にした俳句実践講座。季語の本質に迫る季語の六角形には、なるほどと思った。また、類想、類句が多いということで、その脱出法を指南している。

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2023年04月10日

Posted by ブクログ

①季語の六角成分図②似て非なる季語たち③音で楽しむ季語④添削道場⑤類想を超える秘策の5章からなる季語の解説本といっていいかな。
季語の六角成分図というのは、視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚、連想力の6つの成分で季語を分析して、六角形の図形で表そうというもの。よくスポーツのチームなんかを評価するときにこういうのを使うよね。
似て非なる季語というのは、例えば「陽炎」と「逃水」、「草の芽」と「ものの芽」などのように似た季語を六角成分図や例句をもとに徹底検証するというもの。
どの章も、季語が持っている伝統の奥深さ、イメージ力というものを気づかせてくれて面白かった。例句がたくさんあって、詳しく解説してくれるのもよかった。
季語というものを知って、それを手掛かりに実際の自然や事象に直接向かい合って、しみじみと感じてみたい。

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2020年01月15日

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