【感想・ネタバレ】人喰観音のレビュー

あらすじ

美しい容姿と豊満な肉体、そして人より永い寿命を持つ〈寄生種〉のスイ。彼女は寒村の船頭と慎ましくも幸せな生活を送っていたが、東方と名乗る美青年の扇動で村人たちに疎まれ、人柱として生き埋めにされる。生き延びるために死肉を喰らったスイはやがて……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

某書店の「怪奇幻想」コーナーにあって購入。
ちょっと恐いけど美しく非現実的な物語が読みたいな〜と思って手に取った。
あらすじを読むとなんとなくだんだん狂っていく人間を見ながらも何もできない無力な観音のその悲しみのようなものを描いているような感じがしたのだが、むしろ主役は人間。観音様は何も知らない。
個人的には第二章の「飴色聖母」が一番好きだった。自身が平穏に生きていくために、無惨にも多くの人間を手にかけ、「私に懐いたばっかりに」と子犬にだけ謝るその姿は、まるで『エルフェンリート』のルーシーのようだ。

0
2023年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

残酷オブ残酷だしグロいので気軽に読んでとは言えないけれど、篠たまきさんの美しい世界に気づけばどっぷり浸からされている本です。

スイが居なければそもそも凛子はあんな目に遭わずに済んだのに、凛子がスイに魅せられてしまうのはどうしてなのか…『人ではない何か』の魅力がそうさせるのか。

東方さんいつスイ食べるんだろう…って後半ドキドキしてましたが、あの終わりかたは色々と想像できていいですね。

(月の淀む処でも書いたかもですが)篠たまきさんの余韻が好きです。

でもほんとうに残酷なので気をつけないといけません。

0
2021年08月12日

「小説」ランキング