あらすじ
中学時代、ファミコンではなくセガやMSXパソコンを持っていたというちょっと変わったゲーム少年だった著者が、自らのゲーム歴を振り返りつつ、独特の視点でゲームを愛でまくったエッセイ集。ゲームデザインのこと、ユーザーとメーカーのこと、ゲーム作家の戦略等々、ゲームをめぐって交錯するさまざまな思いを独特の筆致で活写。文庫化にあたり大幅増補。図版多数。電子版書き下ろしエッセイを追加。
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Posted by ブクログ
実に楽しく読むことができた。やったことなかったり、知らないタイトルも多かったけど、それでもその語り口に魅了された。クリアすることやいわゆる裏面までの攻略だけがゲームの目的でないことを今更思い知らされた感じだ。今までそう思っていたということは、それだけファミマガやファミ通に影響されて育ってきたが所以だろう。久しぶりに熱くゲームにハマりたくなった。まったく遠ざかっていたわけではないが。とりあえず、触発されて買ったときに小1時間ほどやっただけで放っておいたGBAのタワーを発掘しプレイしてみた。小刻みに継続してやっていきたい。新旧に左右されないスタイルこそ真のゲーム好きに違いないから。
Posted by ブクログ
再読。テレビゲームについて書かれたもので、折に触れてくり返し読みたくなるような本は少ない。
ゲームで遊んでいて面白いのは、そのシステムどうこうというのは当然あるとして、そこでしか醸成されない気持ちや意識を発見するからであり、思考実験にも似ている。
この本はエッセイの体をとりながらも、そこに特化して書かれた立派な文学作品である。
遊んだことのある作品も、そうでない作品も、関係なく読めて面白い。それはゲームをやらない人にでも伝わる感情がたくさん入っているからだろう。
蛇足だが、ブルボン小林は、大江健三郎賞を受賞した長嶋有と同一人物。
Posted by ブクログ
著者とはおそらくひと世代くらい離れているためか、自分の知らないゲームが多々あります。けれどこの人の感覚でとらえたひとつひとつのゲームの本質はそのゲーム自体を知らなくても『なるほど』と頷けるものばかりで大変楽しかったです。
ちなみに長嶋有と同一人物であることを最近知りました。
Posted by ブクログ
長嶋有の別名義によるゲームエッセイ。
はっきり言って面白い。取り上げられるゲームは割とっていうかかなりマイナーなゲームが多いんだけど、別に知らなくても充分楽しめます。
視点が良いんですね。センス。
表紙は中原昌也。
Posted by ブクログ
ゲームをあまりやらない人間でも楽しく読めた。
ちなみに本名・長嶋有。
芥川賞と大江健三郎賞受賞者はこんな顔も持っていた。
以下、面白かったエピソード羅列・・・
・『太鼓の達人』をやっている人を見るのが好き
・ドラクエの主人公を好きなキャラクターに代えられる裏技(初期のドラクエは常に主人公が画面の中心にいるため、顔部分に切抜きなどを貼る)
・4人打ち麻雀の『人』の字が完全にアレ
などなど、心に残った記事はまだまだ一杯あるんだけど
とりあえずゲームをあんまり知らなくても、下のほうに写真が載ってたり
わかりやすく、時に熱いテンションでダダーッと書かれてあるので
さっさと読んじゃいます◎
ファミコンやりたくなります。
Posted by ブクログ
昔、メチャクチャおもしろかったテレビゲームが、今、やってみたら、たいしたことなかったり。
今のテレビゲームに、ついていけてなかったり。
多分、テレビゲームが変わったわけではなくって、わたしが飽きちゃったんだろうなぁというのはあります。
だから、こういう本を読むのも、懐古趣味に近いのかも。
Posted by ブクログ
いい暇つぶし。
紹介されているゲームはやったことないけど、「あぁ、あんな感じかな」と自分の中に思い当たる感じを探れるのは、悲しきゲーマーの性よ。
Posted by ブクログ
ゲームのコラム集。平安京エイリアンからMGSまで…時代・ジャンル問わないプレイの手広さに反した、コラムのゆるさが素敵です。
『クソゲーは「つかむ」ものなのだ』に超同意。
Posted by ブクログ
ちょっと古め(最新機種が PS2 ぐらい)のゲームエッセイをまとめた本。
最新ゲームの紹介ではなく、ゲームを遊んで感じたこととか、ちょっと違った方向から書かれているのが珍しいですね。
さすが、ちくまから出版されるわけだ。(^^;
初代ファミコンの世代が読んで面白いゲームエッセイでした。
逆に、若い人とか読んでいて何を書いているのかわからないかもしれないけどさ。(^^;