【感想・ネタバレ】「オウム真理教」追跡2200日のレビュー

あらすじ

元号が昭和から平成に変った年(1989年)の5月、一面識もない女性から電話がかかってきた――著者とオウム真理教の「出会い」はここから始まる。以来、坂本弁護士拉致事件から松本サリン、地下鉄サリンをはさんで、ついに教祖逮捕に至るまでの6年間、著者はオウムという不可解な教団を追い続け、みずからホスゲンガスによる攻撃を受けながらも、一貫して「事実」の究明を続けてきた。戦後犯罪史に残る“狂気”をつづった執念の記録は、捜査当局や大マスコミも参考にした貴重な現代史資料でもある。冷静な筆遣いで浮き彫りにされた、重たい真実と冷めた憤りをみよ!

2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

(目次)

反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

序章 オウム真理教と私

第1章 坂本弁護士一家拉致事件

第2章 熊本県波野村紛争事件

第3章 宮崎資産家拉致・監禁事件

第4章 松本サリン事件

第5章 地下鉄サリン事件・假谷氏誘拐事件

あとがき

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Posted by ブクログ

ジャーナリストの執念の一冊。「煉獄の使徒」を読んで、オウム事件を再訪したくて当時の江川紹子さんの著書読んでみた。このジャーナリズムの力がなかなか届かなかったのを歯痒く思いながら、当時の臨場感に触れてる。坂本弁護士事件から5年もオウムを放置したマスコミと警察の罪はとても重い。取り返しがつかないのがとても悔しい。

オウム事件を俯瞰するならこの本でなくても良かった。事件がすべて明るみに出てからの本を読めば良かった。でも最初にこれを読んだのは当時の空気を知るのにとても良かったと思う(本書が出た時点ではまだ坂本弁護士も假谷さんも消息不明のままだった)。

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2018年01月16日

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