【感想・ネタバレ】本屋風情のレビュー

あらすじ

南方熊楠・柳田国男・折口信夫・金田一京助・新村出……出版人が垣間見た、学者・文人の知られざる裏の顔。
繊細で几帳面な南方熊楠、「じれる」柳田国男、舌鋒の峻烈な内田魯庵、無愛想な浜田青陵……。自らを「裏木戸の出入り人」と呼んだ本屋(出版業)しか知りえなかった、貴重な近代日本の出版事情がわかる回想記録。大正から昭和のはじめにかけた民俗学・文化人類学・人文地理学・言語学の黎明期、いまも読み継がれている不朽の名作を誕生させた伝説の編集者が垣間見た、学者・文人たちの知られざるもうひとつの顔。

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Posted by ブクログ

これまで読んだどの本に本著の紹介(記述)があったのか思い出せない(多分司馬遼太郎氏の街道をゆく)が、この本に巡りあえたこと、面白く読めたことを幸せに感じる。
 「斯学の普及をはかり、優れた青年学徒を引き寄せて、斯学興隆の戦上になってもらう、というような運動に奉仕することの方が、私の仕事としては、はるかに意義が高くはなかろうかと考えたのである。」という元軍人の志。「装幀」とは違う「装釘」へのこだわり。などなど、言うなれば、岡茂雄氏の自慢話、言い訳話の羅列なのだが、彼こそ大戦前後の混乱期の出版界の「蔦屋重三郎」なのかも知れないと思った。
南方熊楠、柳田国夫、金田一京助各氏との交流。「広辞苑」やその他専門雑誌等の発刊に関する苦労話や裏話。やはり、当事者により書かれたもの、遺されたものは貴重であり、色々な意味で難解でもあったが、大変面白く読めた。

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2026年01月15日

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