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Posted by ブクログ
これまで読んだどの本に本著の紹介(記述)があったのか思い出せない(多分司馬遼太郎氏の街道をゆく)が、この本に巡りあえたこと、面白く読めたことを幸せに感じる。
「斯学の普及をはかり、優れた青年学徒を引き寄せて、斯学興隆の戦上になってもらう、というような運動に奉仕することの方が、私の仕事としては、はるかに意義が高くはなかろうかと考えたのである。」という元軍人の志。「装幀」とは違う「装釘」へのこだわり。などなど、言うなれば、岡茂雄氏の自慢話、言い訳話の羅列なのだが、彼こそ大戦前後の混乱期の出版界の「蔦屋重三郎」なのかも知れないと思った。
南方熊楠、柳田国夫、金田一京助各氏との交流。「広辞苑」やその他専門雑誌等の発刊に関する苦労話や裏話。やはり、当事者により書かれたもの、遺されたものは貴重であり、色々な意味で難解でもあったが、大変面白く読めた。
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