あらすじ
高い天井には太い梁、客間には囲炉裏、縁側からは庭に咲き誇る四季の花々、摘み草料理の食卓……。風情ある鎌倉の日本家屋で育った著者が、鎌倉の魅力を美しく鮮やかに描く長篇エッセイ。
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Posted by ブクログ
ガーデンハウスに置いてあって気になった本。
田村隆一と同じく稲村ヶ崎に長いこと住んでいたエッセイストのエッセイ。
父と母のことを中心に生活の思い出が描かれる。
なんというかバブリーな感じの人だなあと思う。父はマガジンハウスの副社長で、母は野草料理研究家ということもあって、実家も裕福かつ文化的な生活を営んでいたみたい。著者自身も物怖じせずに色々なことに挑戦する性格らしく、なんというか自由な感じでいいなあと思う。
でもグルメで出てくるお店のチョイスのセンスはすごく良い。あと、とても読みやすい。
こういう生活も悪くはないな、と思える一冊でした。
Posted by ブクログ
二冊目の本...
あとがきにあったけれど...
家族のことを書くことに尻込みがあったとのこと...
内容を読んで、小さくうなづいた。わかる気がした。
「素」の彼女がそこにいて...
その彼女のことが素敵だと思った。
お父様のこと...お母さんのこと...自分のこと...
この一冊に凝縮されていると感じる。
彼女自身の何かをまたぐ...
そんな一冊なんじゃないかなぁ〜と思いながら読む...
素敵な本だと思った。
そして素敵な著者だ。
Posted by ブクログ
初読み作家さん。
世代が同じで、大好きな鎌倉にお住まいということで、手に取りました。
ハイソな暮らしに距離感を感じるところもありましたが、やはり鎌倉暮らしは憧れます。
きっと住むことは出来ないので、訪れて楽しみたい…そう思える本でした。
他の作品も読んでみます。
Posted by ブクログ
鎌倉に住むエッセイストの甘糟りり子さんが、ご自身のご家族や家での出来事を描いたもの。「鎌倉あるある」がふんだん盛り込まれていて、改めて良いところなんだと思う。古き良き鎌倉、というと、今がおかしいみたいだが、大きな庭で自生する野草を摘んで料理するとか、腰越の漁師からアジが届くとか、なんかいいなあ。名店もちらっと出てきてますます行きたくなる。時間に追われず、丁寧に、自然を楽しむ生活。せっかくだから少しやってみようかな。