あらすじ
靴ひもをほどかず、そのまま靴に足を入れる。
スポッとかかとが抜ける靴を履く。
靴ベラを使わず、かかとを踏みつぶすようにして革靴を履く。
「歩きやすいから」と、大きめの靴を履く。
これらはすべて、やってはいけないNG行為。健康に悪影響を及ぼす可能性のある、危険な靴の履き方、選び方なのです。
靴の選び方を誤り、合わない靴――きつい靴はもちろん、大きめの靴もNG――をはいていると、足の骨格の崩れを招き、外反母趾や巻き爪など、足のトラブルにつながります。足はからだ全体を支える土台なので、足ばかりか腰痛、膝痛、肩こりを招いてしまいます。
そして年をとり筋力が衰えてくると、歩行や日常生活にも支障が出て、最悪の場合、寝たきりの引き金になってしまうのです。
では、みなさん、正しい靴を選ぶために、自分の足の正しいサイズを知っていますか? 長さだけではありません。ワイズと呼ばれる足の幅や、太さも重要なのです。
ではサイズを測れば問題解決! というわけにはいきません。なぜなら、靴売り場には限られたサイズしか売られていないため。「自分にぴったりの靴」「ラクに歩ける靴」を探しているのに、そのニーズが満たされないのはなぜか。そこには靴メーカーの事情が見え隠れ。
その結果、「幅広でゆったり、歩きやすい靴」という、健康面からはとんでもない宣伝がとびかうことになるのです。
交通事故による股関節の手術とリハビリを経て、足と靴の健康に目覚めた著者が、「足病学」の知見を取り入れ、間違いだらけの靴選びと、自分に合った靴を見つけられない現状に警鐘をならします!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アンドステディのHP?YouTube?で紹介されていた本。やはり東京には足専門外来や細足販売店が多いんだな。かかとがぶかぶかなのに、ワイズ(横)じゃなくてサイズ(縦)の小さいのをどんどん出してくるの、あるある。中敷き分厚いの重ねてごまかそうとしてくるのもあるある。大きい方が歩きやすいとは思わなかったけど、やわらかい方が足にいい気がしてた。でも年齢を重ねるにつれて、かかとがしっかりしている靴の方が疲れないということを実感した。
そうはいっても、毎朝急いでいるときにいちいち靴紐ほどいて靴ベラ使ってはいて、トントンして、また締めるという時間はなかなか取れる人少ないんじゃないか。最近のマンションではバリアフリーなのかコストカットなのか、玄関も浅いところが多いし座りにくい(田舎の古い一軒家だと玄関がかなり高い)。また、整体とかサロンとか居酒屋とか行くときには、履きやすく脱ぎやすい靴の方が周りに迷惑が掛からないきがする。まあ迷惑と言われたことはないけど、靴の脱ぎ履きに時間かかってると「大丈夫?」的な目で見られること多いし。そもそも周りも迷惑という認識を変えていく必要があるのだが。
室内のスリッパは盲点。畳は裸足(靴下)で歩きたいけど、フローリングは何かはかないと汚いなあ。学校の上履きも確かにふにゃふにゃだった。ワイズの種類もなくて、一律同じ幅だったし。そもそも高校の時なんてつっかけが室内の指定靴だったし。教育委員会がこの程度の知識じゃ、そりゃ大人になって腰痛やら外反母趾などのトラブル出てきますわな。
参考文献
田中尚喜『百歳まで歩く』
<メモ>
・外反母趾や魚の目、腰痛、巻き爪はアーチの崩れと過回内(足首のゆがみ)加齢や遺伝、合わない靴が原因
・巻き爪を矯正しても、合わない靴だと元に戻ってしまう
・シューフィッターは2018年6月現在で3740人、その約9割が初級。残り上級、マスターのうち最上級のマスターは全国に11人しかいない。
・つま先が泳ぐ感覚を追求
紹介されたブランド
・パンプスメソッド研究所
・キビラ
・ワコール