あらすじ
目を背けたくなるほど悍(おぞ)ましい幽霊画。その「作者を探してほしい」という依頼をうけた探偵の槙野康平は島根県へ向かう。作者・秋田と会えたが、なぜか怒りを買い追い返されてしまう。それから一年後、秋田は神奈川県で自殺。疑問を持った槙野は調査に乗り出すが、連続猟奇殺人事件に巻き込まれ……恐怖の本格ミステリー!(『可視みえる』を改題・改稿)
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Posted by ブクログ
それほど想像力が逞しくなくてもこの幽霊画は怖い。それにも増して「殺されるときの目」をしている肖像画が怖い。
性同一性障害を周囲には隠している凄腕の女刑事。借金で首が回らなくなり、警察を裏切って結局クビになった元刑事の探偵。双方が同じ事件をそれぞれ調べる途中で出会い、お互い相手を信頼できないまま情報を出し合うことにします。
こんなにむごい殺し方ができるものだろうかと思うほど凄惨な描写なので、深く考えなくて済むように飲酒しながら読みました。そうしたら、登場人物が多くて関係も入り組んでいるせいで混乱。頁を行きつ戻りつしないためには素面で読むことを推奨します。
シリーズ化できそうですねと書こうとしたら、なんだ、とっくにシリーズ化されて何冊も出ているではありませんか。読みたい。