あらすじ
恋心と才能への嫉妬の狭間で揺れる青春純愛。
人気絶頂の女性作家、27歳の冬月朧が死んだ。朧が死んだ日、朧と大学文芸部の同期だった朔太郎は、朧に会いたいと言われていたがむげに断っていた。
二人は大学時代、お互いのために小説を書くことがなにより楽しく、夏休みもカフェで小説を書き合い、やがて互いに恋心を抱くように。そんな中、朧だけが小説家デビュー。以来ずっと朔太郎は、朧の才能への嫉妬を抱くようになってしまう。そしてぎくしゃくした関係が何年も続いていたなかでの、朧の死。朔太郎は朧の死をどう受け止めていいのかわからない日々を過ごしていた。そんなある日、朧が死んだ日に会いたがっていたカフェに、朔太郎は足を運んだ。するとそこには朧そっくりの少女がいて…!
恋心と才能への嫉妬の狭間で失った大切な恋を描いた、青春純愛!
小説に引き寄せられ、小説に引き裂かれた恋とは!?
切ない恋に涙があふれる!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
デビュー作読んでから
安倍先生のファンです。
今回は、小説家のお話だったんですけど、
描写が丁寧で、容易に想像することができました。
男と女って難しいし
小説家さんって大変なんだなぁって
心から思いました。
人間味あふれていました。
あとがきもとても面白かったです!!
Posted by ブクログ
久しぶりに恋愛小説を読んだ。
うーん。 こういうすれ違いものとか好きだけど、かなりのこじらせ系だね(笑) もうこの2人は付き合おうって言ってないだけで、付き合ってたようなもんじゃん。
夏目も夏目だけど、朧も案外ひどい。好きだと言って、相手に「……そう。それで?」とか言われたら悲しくなるよ。たとえヘタレの夏目じゃなくてもね。
夏目たちの会話の中にちらっと出てくる「暴走自転車マン」が何気にツボる。暴走自転車マンが夏目の小説を酷評したのは、一発屋になってほしくないからこその、あえての激励?だよね。おそらく夏目はペンネームでなく、本名でデビューしただろうから。
っていうか、夏目のデビュー作の幽霊がビールを飲む話ってなんだよ、超気になるじゃん! 幽霊とのラブとか好きなんだよ~! これはもう安倍さんのデビュー作『君のいない町が白く染まる』も読むしかないじゃんか!