【感想・ネタバレ】ぼくは本当にいるのさのレビュー

あらすじ

自身の過去やセクシャリティと向き合ってきた少年アヤが、なにもかも捨て、骨董品屋で働いていた日々を私小説として描く。「ぼく」が、ものや人を通じて「生」を組み立てていくものがたり。

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Posted by ブクログ

「ぼく」は透明になるために、自分の宝物たちを
本当に文章がうまいなあ…
もったいつけた表現を使うわけでもなし、クドクドしつこい描写があるわけでもないのに、その場の情景と「ぼく」の心情とが、過不足なくくっきりと伝わってくる。
そして構成のうまさ。
現在の居場所であるバイト先の骨董品屋と友人のめぐるとの場面、そして過去の回想とがスムースに繋がって流れていく。
こんな文章力、どうやったら身につくんだろう?

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2019年02月17日

Posted by ブクログ

痛々しいけど言葉選びが可愛い。キラキラしてる。まさに、くたびれちゃった女児用の玩具みたいだ。「きみの美しさには傷つくよ」とか、いちいちぐっとくる言葉が多くて、やっぱり言葉の人だなあと思う。でも本のこととか一切ふれてなくて、この人いったいなにで書くことを覚えたんだろうかと思う。

読んでてどこまで事実なんだろうか?と思うことがたまにある。作者の友達はなんだか底抜けに明るい人が多くて、読んでてちょっと疲れる。笑。古道具屋のオーナーとの出会いの話がいちばん好きだった。ほんとうに慈しんで大事にしているんだな。自分はものにあまり思い入れがないけど、ものを大切にするっていいなあと思えた。

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2018年11月23日

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