あらすじ
僕らには最初から、
ハッピーエンドはなかった。
それでも、誰よりも幸せだったんだ。
19歳でガンを患い、余命宣告を受けた山下弘子さん(享年25)。
病に負けず、全力で“今”を生き抜く姿は日本中の人々に勇気を与えた。
彼女をいちばん近くで見守り、支え、ともに闘ってきた夫が
初めて明かす、意外な出会いから、永遠の別れのときまで――。
ひろと出会って、僕は初めて愛を知った。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これ本当に泣ける。
最後の方写真が出てくるんだけど旅行とか日記とか…日記の写真で読めるとこ読んでたら本当に泣けてくる。幸せだったんだろうなって思えた。
Posted by ブクログ
「人生のフルコース」
結婚・出産など女性の多くが夢としていることを弘子さんは叶えたいと思っておられました。19歳という若い年齢で発症した肝臓ガン。ガンに負けず頑張ろうという弘子さんの強さが感じられました。
Posted by ブクログ
自分が死ぬ怖さ、大切な人が死ぬ怖さが書かれていて、ノンフィクションなだけあってすごく命の重さに気付きました。今を必死に生きる姿にとても感動しました。今生きてることは当たり前なんかじゃなくて奇跡なんだということを胸にこれから先生きていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
彼女のtwitterアカウントには、
いろんな個性をもった、ただの人
とある。
彼女は肝臓がんを患っただけのただの人である。
それなのに、人は偏見で、若くしてがんを患ったかわいそうな人だと決めつける。たったひとつ、病気が見つかっただけで。どんなに苦しかったことだろう。自身が病と向き合うことだけでも精一杯なのに、他者から注がれる悲しみの視線は彼女をどれだけ死の恐怖へ追い詰めただろう。
夫の前田さんは彼女を病気ではなく、人として見つめ、最期まで支えた。弘子さんのすこしわがままで、たまにわけもわからず乱暴になるところ。でも前田さんを心から愛しているところ。そんな素直な姿はまさしく病に冒された山下弘子さんではないことが伝わってきた。
弘子さんが教えてくれた愛に、涙がとまらなかった。
そして今なお、複雑な心中にいる旦那さんが真実を余す所なく伝えてくださったことに心から感謝したい。