あらすじ
北朝鮮不正送金疑惑、スポーツジム襲撃事件──不審な動きが目立つ宗教団体クルパジャ。公安調査庁は団体規制法を視野に調査を始めた。調査官の殿村三春は、教団に対して不正な資金援助が疑われる在日朝鮮人二世の兼松一成を尾行。その最中、兼松は何者かに刺されてしまう。「クズワに渡してくれ」という言葉とともに三春に託されたのは……。情報機関の存在意義に迫る傑作長篇ミステリー。
(解説:日下三蔵)
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Posted by ブクログ
解説に「虚々実々」とあったが、まさに展開の読めない女性主人公のハードボイルドミステリー。何があるんだろうという謎感とどうなるんだろうというハラハラ感で一気に読んでしまった。逢坂剛の作品は、最近は西部劇的なものと池波正太郎の鬼平へのオマージュ的なものを続けて読んでいたので、久々に本来の路線の面白さを堪能した。