あらすじ
負けグセがついたチームや組織を丸ごと変える「0秒経営」とは? 「君たちの給料を小売業界No.1にしよう」で知られるメガネスーパー星崎社長の経営論。
星崎氏がメガネスーパーに入社したのは2013年。当時のメガネスーパーでは、8年も続いた赤字による倒産寸前の極限状態で、社内・店頭の雰囲気はシラけきっていた。
一方、再建のためにやってきた星崎氏はメガネをかけたことすらなく、メガネ業界についてはまったくの門外漢だった。
やる気を失った社員と、業界未経験の社長。一見迷走しそうな組み合わせだが、結論から言えば、メガネスーパーは3年で黒字化を達成した。テレビでも何度も取り上げられている驚異のV字回復だ。
そのキモが、本書で解説する0秒経営だ。0秒経営を実践すると、こんな効果が表れる。
★指示待ち人間だった社員たちが、ひっきりなしにアイデアを出し、実行し、検証し、次のアクションにつなげる超高速PDCA社員に変わる!
★「これ、やってもいいのかな」とためらう社員がゼロになる! 店頭の改善策がすぐに実行され、成功すればその日のうちに全店展開される。
★本社と現場の間の時差、情報の差、温度差がゼロになる!
★悩む時間がゼロになり、チャレンジすることが楽しくなる!「MBAより会社の会議のほうが勉強になる」という社員が現れる。
★その結果、大赤字だった会社でもV字回復できる!
簡単に見えて実現が面倒くさい・難しい数々の施策と、それをいかに徹底実行・徹底運営していくかを、リーダーの視点で解説する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やると決めたらすぐにやる。
実行に移すまでの時間が限りなく0秒に近い、そのためすぐに成果が確認できる。
その背景には、社員と議論を尽くしているというのがあると思う。
本書に出てくる毎週のアクション会議などで、社長と社員が納得するまで妥協せずに議論しているから、実行のスピードが早くなる。
決して、何でもかんでもすぐにやって良いと言ってるわけではなく、本当にやるか、やるべきかを原理原則に則って検討している。
また、本書には多くは書かれてなかったが、社長と社員が腹を割って話ができる風土は一朝一夕でできるものではないので、相当な努力と行動があったのだと思う。
Posted by ブクログ
メガネスーパーの現社長さんが書いた本。
確かtwitterでおすすめですって流れてきて読んでみようかなとふと思ったような。
経営学とかの本って個人的には毛嫌いしていたんだけど
これはとても面白かった
メガネスーパーの前の会社の立て直しから、入社してのはいいけど
問題点だらけだったメガネスーパー、赤字経営後ついには黒字へ。
業績云々の前に「いい意見があればすぐにやる=0秒経営」という
社長の考えはすごくいいと思う。すごく、すっごーーく。
なかなか提案しても数日、下手したら数か月かかるのがザラにあり
何にせよ行動が遅いと全部後手後手。
その気持ちわかる!としか言えない自分がまた辛い。
自分の働いている会社もそうであったら、どんなにいいか…
Posted by ブクログ
本書にもある通り、やる気のない社員が多い。。いや、日本国民全体が陥っている状況と同じだと思った。
私の会社の新入社員などを見ていると、今の若い子の特徴として「やる気」がある子が多いと思う。
それをうまくコントロールできれば、会社が良くなり、日本経済もよくなると思う。
そのためには成功体験を積ませてあげると言う環境が、あまりにも少ないと思うのも事実。
(成功体験は青春時代に培っておくべきものだが、今の若い子は少ない)
まさに、その方法を本として実践を交えた解説が、読むほどに面白く感じた。
なので、まずは中小企業の「売上に悩む社長さん」に読んで頂きたい本です。
#経済 #経営 #中小企業 #環境 #成功体験 #やる気
Posted by ブクログ
伝記を読んでいるのかと思わせる面白さだった。ビジネス書にありがちな退屈な気分にさせないオススメ書。
経営者視線でメガネスーパーのv字回復をいかに成し遂げたのかを赤裸々に書かれている。改革前〜後のメガネスーパーの社員の気持ちに深く感情移入してしまうサラリーマンは私だけではないはず。
本書を読んだ私の受取。PDCAの回し方とは、議論を尽くして、すぐやって、すぐ結果が出るから、すぐに直す。の繰り返し。
いいからやれは厳禁。理屈を納得して初めて自主性が生まれる。納得するまで説明する責任がある
Posted by ブクログ
メガネスーパー復活の裏側にある価値観を学べる。
メガネスーパーの復活は単なる戦略の見直しだけの話ではない。
それを実行しきることができた合理的な意思決定と、それをベースにした組織運営がある。
さて、これから五年でメガネ業界がどう推移していくのか、とても興味がある。
メガネスーパー、JINS、メガネトップ、OWNDAYSなどなど、とても勉強になる業界なので、ウォッチしていこうと思います。
秒読!
はじめにを読んでから秒殺で読了しちゃいました。
社長自ら今、動いて語って企業改革に奮闘されている再生ストーリー。
大義 利益の二つを軸に好評な訪問サービスなど
ぜひ、経営を目指される方に一読して欲しいです。
Posted by ブクログ
三井物産など数々の企業での経験の後、フラージャコー、クレッジといった企業で経営に携わりメガネスーパーの再建を託された星崎尚彦氏が自身の半生と同社の歩み、そして自身の想いについて書いた一冊。
メガネスーパーに行くまでプロ経営者として本意ではないことが多くあったことを知り、そのうえで8年連続赤字のメガネスーパーの再建に至った経緯を本書で知りました。
そして、メガネスーパーでは徹底的に現場に出て説明と説得に尽くし、社員とのコミュニケーションを取って、納得の上で企画をすぐに実行するための信頼を構築したことが氏が提唱する0秒経営の真髄を本書で知ることが出来ました。
また、主流となっている格安路線からアイケアサービスや出張訪問サービスなどを行う高付加価値の路線へと転換したことが同社の業績を回復させた要因であると感じました。
天領店でのモニタリング、アクション会議、ホシキャラバンでの全国行脚など氏が行った数々の戦略も信頼のうえに成り立っていることも読んでいて強く感じました。
本書では氏の経営者観がふんだんに書かれていますが、左手で食事を行うことやネガティブな一面など氏の人間性も知ることができました。
そんな本書の中でも以前の経営陣では行うことのできなかった企画がその日のうちに実行されたり、その日に無くなったりする姿勢は同社の経営がスピード感を持って行っていると感じ印象に残りました。
本書を読んでメガネスーパーに賭ける氏の熱い想いを感じるとともに、氏と歩んだ同社の歩みの紆余曲折そして氏の苦悩を知ることができ、刺激を受けました。
そして、同社が日本一のアイケアカンパニーとして小売業のトップに君臨するのが楽しみになった一冊でした。