あらすじ
斬新なトリックで選考委員のミステリ心を奮い立たせた、本格青春推理小説が、ついに文庫化!
〈単行本刊行時帯コメントより〉
かつて、あの北村薫さんと、この綾辻がともにエールを送った問題作――『夕暮れ密室』。それがこのたび、全面的な改稿を経て、折り目正しい学園本格ミステリとして完成した。まことに“嬉しい”事件である。――綾辻行人
「密室テーマの夕暮れの時代」に、敢然と白昼の光を取り戻そうとしている。その心意気がよい。至難ともいうべき「密室」の扱いに成功。それは、上品な手品師の指使いを見るようで、まことに美しい。――北村薫
※本作は、2015年2月に小社より刊行した単行本を文庫化したものです。
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Posted by ブクログ
栞の死を推理クイズみたいに扱うことには我慢できないが、告白して死んだ人に気をつかうことないとか言っちゃうかりんさん
ずっと動機と密室の謎を引っ張るから、本格ミステリ的なのを期待してしまったのかもしれない。どうやらこれは青春ミステリらしい。密室の謎に関しては納得したし驚きもしたけど、百瀬の動機と行動に関しては正直納得がいかなかった。動機はもっと詳しく書いてほしかったし、そんな急に百瀬がやばいやつだとか言われても困る
かりんの「死んだ人に気を使うことないじゃない」とか百瀬がわざとアタックミスったとか、いくらこの年頃のわがままだとしても、やりすぎだと思う。