【感想・ネタバレ】「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義のレビュー

あらすじ

イェール大学で23年連続の人気講義が、ついに日本上陸!

――人は必ず死ぬ。だからこそ、どう生きるべきか――

なぜ、余命宣告をされた学生は、
最後に“命をかけて”、
この講義を受けたのか!?

死を通すことでますます「生」が輝きを増す、世界的名著!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・死は本人にとって何が悪いのか。剥奪説(相対的に、本来教授できたことのロス)、存在要件
・存在要件 存在しない無数のラリー 緩やかな存在要件。死後の剥奪と生前の剥奪の違い。過去と未来の価値は違いそう
・快楽主義 完璧なバーチャル人生はあり?
・死ぬのは良いことである(不死は永遠な長期的に見れば悪いこと。すべてに飽きても死ねない!)
・人生は、何もしないには長すぎるが、何かをするには短すぎる

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本でよかったのは、子どもが自分の人生を受け継いでいくという感覚を得ることができたことです。
「死んでも子ども達が生きていればいいじゃん」という感覚になれたことが、とてもよかったです。死への恐怖が襲ってきた時は、そこに立ちかえるようにします(^^)

死を客観的に捉えていくところが、とても興味深い本でした。

ーーーーー

イェール大学教授 シェリー・ケーガン
◻︎形而上学(けいじじょうがく)
・魂の存在や死の本質、死後も存在し続けることにまつわる疑問

◻︎価値論
・死はなぜ、どのように悪いのか、死を恐れるべきなのか、

◻︎心(魂)と身体は切り離せるか
・二元論

◻︎私たちには二つの主要な部分、すなわち物質的な身体と非物質的な魂がある。
・物理主義
・魂は存在せず、身体があるだけ。

◻︎今の自分と明日の自分は本当に同じ人?
・身体説と、人格説
・将来存在する人が私かどうかを決める本質的な疑問は、じつは、その人が私の人格を持っているかどうかの問題であって、私の身体そのものを持っているかどうかの問題ではないことがありうる。
・人格をアップロードすることがらできれば、自分の肉体の死後も存在し続けることになる。

◻︎人生の意義とは?
・自分が今持っているのと同じ人格を持った人に、将来も存在していてもらいたい。

◻︎死んでいるとはどういうことなのか想像する
・何も聞こえない、何も見えない、なにも考えない、、、最終的に想像できない
・人が死んだら、想像するべきことは何一つその人の内部では起こっていない。
・内部からは思い描けない、外部から思い描きさえすれば良い

◻︎死を恐れる必要はない
・あるゆる災難のうちで最も恐ろしい死は、私たちにとっては取るに足りないものなのだ。なぜなら、私たちが存在している限り、死は私たちとともにはないからだ。だが、死が訪れたときには、今度は私たちが存在しなくなる。ならば、死は生者にも死者にも重要ではない。前者にとっては存在しないし、後者にはもはや存在しないのだから。

◻︎死はなぜ悪いのか
・死んだら人生における良いことを享受できなくなる点で、それが最も肝心だ。死が私たちにとって悪いのは、私たちが死んでさえきなければ人生がもたらしてくれただろうものを享受できないからにほかならない。


【名言】
永遠に生きたくはありません。
私たちは永遠に生きるべきではないからです。
もし私たちが永遠に生きるはずだとしてら、永遠に生きるとでしょう。
でも、私たちは永遠に生きられません。
だから私は、永遠に生きたくないのです。

私たちが死ぬまでに考えておくべき、死にまつわる6つの問題
1.死は絶対に避けられないという事実をめぐる考察
自分だけでなく、すべての人が死ぬ
2.なぜ寿命は、平等に与えられないのか
3.自分に残された時間を誰も知りえない問題
4.人生の形が幸福度に与える影響
5.突発的に起こりうる死との向き合い方
6.生と死の組み合わせによる相互作用
死に対する立場

・事実を認めて、その後でそれに即して生きる。

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2024年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は、死生観を通じて「人が何を価値とみなし、どのように生きるべきか」を再定義する一冊です。経営者が読む意味は、宗教的・哲学的関心ではなく、意思決定の基準を長期視点で再構築するための思考資源にあります。

本書が提示する核心は、死を避けるのではなく、有限性を前提に人生と選択をデザインする視点です。これは経営における本質と重なります。すべての資源は有限であり、だからこそ何に時間を投じ、何を捨てるかという“選択の質”が結果を左右します。また、死とは何かを科学・哲学・倫理の各側面から検討するプロセスは、経営者が複雑な問題を扱う際に必要な多面的な思考の訓練として有用です。単一視点での判断は誤りを生みますが、本書は思考を強制的に広げる効果を持っています。

さらに、死をテーマにしながらも、結論は極めて実務的です。人生の優先順位・働き方と生き方の統合・他者との関係性の扱い方、これらを再整理することで、経営者自身の意思決定の軸がより強固になります。

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2025年12月03日

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