あらすじ
難解な仏教思想書の内容がこの一冊でわかる! 思想家・和辻哲郎やアップルの創業者スティーブ・ジョブズにも影響を与えた『正法眼蔵』のエッセンスを明快に読み解く。ブックス特別章「道元の『哲学』とは何か」を収載。
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Posted by ブクログ
【読もうと思った理由】
「禅」に興味があり、その中でも曹洞宗の禅について知って学びたいと考えて、道元の「正法眼蔵」を読みたいと思いました。ただ、原本はかなり難解だと聞いていたため、まずは解説本をと思い、この本を手に取りました。
【感想】
解説本から読んで良かったと思いました。いきなり原本を読んだら、やはり難解で難しく、正法眼蔵の魅力自体を感じとれなかったようが気がします。とても分かりやすく、且つ要点を抑えた解説がされている印象でした。
【以下、本文で気になった箇所をメモしてAIで要約したもの】
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▼『正法眼蔵』とは
◯曇りのない「智慧の眼」で仏の教えを正しく理解するための書。
◯単なる坐禅のマニュアル本ではなく、仏教を理解する智慧を言語化した道元の「哲学的思索の跡」である。
▼悟りの本質:「身心脱落」と「現成」
◯身心脱落(自我を捨てる): あらゆる自我意識を捨て、全存在を悟りの世界に投げ込み、角砂糖が湯に溶け込むように悟りの世界へ溶け込むこと。
◯現成(あるがままの世界): 自我意識を消滅させると、そこには迷いも悟りもなく、目の前にはただあるがままの世界(現成)が現れる。
◯求めてはいけない悟り: 自分の側から悟りを追い求めるのが「迷い」。悟りの側からの働きかけがあってはじめて身心脱落できる。
◯今ある現実を生きる: 「薪は薪、灰は灰」「若者は若者、老人は老人」。過去や未来にとらわれず、目の前にある現実(病気や老い、花や月)に別の思いを重ねず、ただあるがままに生きることが悟りである。
▼修行観:「修証一如」と「只管打坐」
◯修証一如(修行と悟りは一つ): 大悟するために修行するのではない。「悟りのなかにいる(仏である)からこそ修行できる」。
◯日常生活すべてが坐禅: 仏性を活性化させるには修行が必要。「行住坐臥(歩き・止まり・坐り・臥す)」の日常すべてが修行であり、全身全心でひたすら坐り抜き、眠り抜き、生き抜く「只管打坐」こそが仏の姿である。
▼実践の心構え:「菩提薩埵四摂法」
◯布施: 貪らないこと。「坐りたい」という自分の欲望を少し抑えて席を譲るような行い。
◯愛語: 単なる優しい言葉ではなく、相手をそっくりそのまま肯定する(「あなたはあなたであっていい」という)言葉。
◯利行: 「自他不二(自分もよりも他人もない)」の立場に立ち、衆生に利益を与えること。他を利することは自分を利することになる。
◯同事: 相手と自分は同じ人間であり、置かれた立場が違うだけだと理解すること。
▼仏弟子が学ぶべき「八大人覚」
◯少欲: 物足りないものを、物足りないままにしておく。
◯知足: 与えられたものを独占せず、一部を他人のために回す。
◯楽寂静: 喧騒を離れ、静けさを楽しむ。
◯勤精進: おのれ一人の利益のためではなく、精進に勤める。
◯不忘念: 常に仏法を思っていること。
◯修禅定: 心静かに真理を観察すること。
◯修智慧: 智慧を修得すること。
◯不戯論: 物事を複雑にせず、あるがまま、単純そのままに受け取ること。
Posted by ブクログ
入門書として、わかりやすいというか、平易な文で書かれているのは良い。理解を深める為には、他にも読むべき本はあるけれど、入門書としてはとても良いと思います。
身心脱落、行住坐臥、分からないことが分かるということが悟り。四摂法(布施、愛語、利行、同事)、八大人覚(少欲、知足、楽寂静、勤精進、不忘念、修禅定、修智慧、不戯論)などがキーワード。
利行〜自利も利他もない
同事〜自分も他人もない、皆同じ、私だったらしないとは限らない。
不忘念〜常に仏法を思っていること。
修禅定〜心静かに心理を観察する。
修智慧〜智慧を修得する(ものをあるがままに見る眼=智慧、を養うこと)
不戯論〜無駄な議論はしない、物事を複雑にせず、あるがままに単純に受け取ること(難しく考えない)