【感想・ネタバレ】灼熱の王と美しき逃亡者のレビュー

あらすじ

初めて無上の喜びを知った日、捨てられる運命におびえた。

母に育児放棄され、誰にも心を開かず生きてきたシャーロット。ある日、仕事でタバトの次期国王サリムと出会い、セクシーなオーラを漲らせた彼に一目で心奪われた。だが彼は美しい唇を歪め、冴えない彼女を冷笑しただけだった。だからパーティの日の朝、部屋に届いたドレスを見て戸惑った。サリムが私に? きっと私をからかっているんだわ。地味な服で出席したのに、気づけば彼の腕の中にいた。強引で熱烈なキスを受けて、初めて感じた熱い疼き。ああ、捨てられるとわかっていて恋におちるなんて……。

■砂漠で砂嵐に見舞われ、テントでヒーローと二人きりで夜を明かすことになったヒロイン。悪名高き億万長者プレイボーイの誘惑の魔手から逃れるすべなどあるはずもなく……。尊大なヒーローを描いて大人気、A・グリーンの『孤高の王のあやまち』の関連作です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

良いお話でした。

ストーリーとしては、互いに心に傷を持った男と女が出会い、「他人を信じ愛すること」が再びできるようになったことで愛と幸せを取り戻すというものです。

幼い頃に醜い大人の欲望により、かけがえのない双子の姉を失った王子サリムと幼い日の両親の離婚により、深く傷ついたキャリアウーマン、シャーロット。
互いに惹かれ合いながらも、サリムはいずれ国王になる人だから本気になってはいけない、幼い日のようにまた傷つくだけと、シャーロットは無理に自分に思いこませようとします。
でも、現実として二人は強く求め合うようになりました。
最後は、国王になる彼のことを思い、更に二度と傷つきたくないとシャーロットが身を引き、彼女を失ってはならないと気づいたサリムが追いかけてきて、ハッピーエンド。
お話としては特に珍しいものではないけれど、最後まで楽しく読めました。特に、ラストの幼くして逝ったサリムの姉、薄幸なサラが愛した庭園が心に悩みを持つ人を癒やす、憩いの庭園となった-という一カ所に心を打たれました。

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2019年02月03日

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