【感想・ネタバレ】命運探偵 神田川 2巻のレビュー

泉すずしろ

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【推理したいのに強運が邪魔をする不憫かわいい名探偵！】
凄まじい強運によって、関わった事件は勝手に解決へと導かれていくという不思議な“命運”を持った名探偵・神田川光典。解決するのはいいけれど、一度でいいから探偵として活躍してみたい…。可哀想で可愛らしい探偵のミステリックコメディ第2巻!!
(C)2019 Suzushiro Izumi

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探偵vs怪盗

1巻から更に面白くなってきた第2巻。探偵の神田川の相変わらずの無双ぶりが益々冴えまくっているが、今回は怪盗の白縫の出番も多く、やはりこの作品は探偵と怪盗が命運と悪運の対になって輝くのだと再認識した。
印象に残ったのは150ページの1コマで、白縫の瞳孔の形が何かの心境を表しているように思われる。今後どうなるのか？
しかし、チート持ちでいながら、それによって自分の夢である推理して解決することが出来ないコンプレックスを持ち、元来の育ちの良さからか実に周りに腰が低く、その上で正義のためには能力を行使することを否定しない本主人公は、他の探偵物や異世界チート物と一線を画した独特の魅力を放っていると思う。
毎回、数ページで舞台づくりから事件、謎、解決(含む笑い)と、1回毎でまとめきる作者の力量も素晴らしい。