【感想・ネタバレ】金融政策に未来はあるかのレビュー

あらすじ

デフレ脱却と景気浮揚を標榜するアベノミクスの出口戦略は? 仮想通貨の登場後も金融政策はこのままでよいのか? バブル崩壊前後の日本の経験を踏まえ、金融政策を理論と現実の両面から総点検し、何が金融政策で可能なのか、日銀と政府の役割は何か、新しい制度設計を見据え、再検討する。金融政策と日本の未来を考える1冊。

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Posted by ブクログ

FTPLの入門書。中央銀行だけではなくて、統合政府で考えると、日本の金融政策が有効ではなかった理由がみえてくる。

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2020年06月27日

Posted by ブクログ

フィリップス曲線から入るので、かなり懐かしさでスタートし、FTPL、ヘリマネ、そして暗号通貨をはじめとした貨幣論へと続く、ここ数年の日銀の金融政策を取り巻く環境を理解するには良書。薄いけど中身が濃く、読み始めたら止まらない。

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2018年07月20日

Posted by ブクログ

優秀な方だが、もう一つ理解できず 細部の難しさ有るが、結局主題が判らなかった
金本位制から「管理通貨制」になり、金融政策はどう変わったのか、そして限界はどこか

新書のサイズに盛り込み過ぎ 消化不良 本も読者も

1.日銀の位置づけ 政府からの独立機関から政策実施機関へ←97年日銀法改正
  安倍政権の求め 同じ考え方・デフレ脱却の強い意志
2.白川総裁 BEIを−2%から+1%へ高めつつあった
3.貨幣発行益 シニョリッジ

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2020年03月09日

Posted by ブクログ

バブル以降の日本の金融政策の変遷、FTPL(物価の財政理論)、マイナス金利、ヘリマネ、仮想通貨…多くのトピックから、(特に日本の)金融政策を論じた本。

180P弱の薄い新書ながら、内容はみっちり。
文章のうまさにスイスイ読めてしまうのだけど、ちゃんと理解しようと思うとかなり骨が折れる、スルメのような本。

FTPLの存在を本書で初めて知ったのだが、「物価は中央銀行と政府を合わせた『統合政府』への信頼に依存する」という論理は、直感にも沿っており、面白い内容だった。

また、「後戻りができなくなる前に、日本は金融政策のあり方を見直すなり、対策を講じるなりした方が良い」という、強い切迫感を持った筆者の提案には、頷かざるを得ない。

この本をきっかけに、FTPLを日本語で解説した「新しい物価理論」(一橋大学経済研究叢書)にも手を出してみることにした。また、岩村さんの著作「貨幣進化論」、「中央銀行が終わる日」も読んでみようと思う。

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2018年09月05日

Posted by ブクログ

大学のレポートを書くための参考図書として紹介されていた本。
大学程度の経済の知識が必要となる上、ヘリコプターマネーなどの時事単語を知っていないとかなり内容が分かりにくくなってしまうので、もし読みたいという人がいればそれらの知識を入れてから読むことをお勧めする。

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2021年08月07日

Posted by ブクログ

中央銀行と政府の役割、金融政策で何ができるのかを説く。読み手の常識不足でいまひとつ理解が深まらない。
ちょっと著者に申し訳ないと思いつつ、やっぱりそうなんだと思えたのは、金融政策で物価をコントロールすることはできるけど、「物価があがれば景気が良くなる」ことは長期的にはないってこと。つまり金融政策で景気をコントロールすることはできないわけだ。中央銀行の第一の役割は価値尺度の提供者であることで、景気をどうこうしようなんてのは分を弁えてないよね。

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2018年09月07日

Posted by ブクログ

FTPL物価水準の財政理論という単語を初めて聞いた。
テイラールールといった懐かしい言葉が出てくるが結構忘れてしまっていることもあり、自分には難解であった。
流動性の罠が引き続きキーになるんだが、そのために中央銀行に在り方が変わった方がいいのではないかとか、仮想通貨へのある種の期待とか、最近の金融経済学とでも言うのかな、そういったものを垣間見ることができた。

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2018年07月29日

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