あらすじ
「大学入試センター試験」に代わって新しく導入される「大学入学共通テスト」。試行テスト等の内容を見る限りでは、本当に国語の大学入試問題なのかと首をかしげたくなる。新テストは、「新学習指導要領」の内容を先取りする形で作成されており、これが文部科学省の目指す理想形だとしたら、いま国語教育は重大な危機に瀕していると言えよう。「大学入学共通テスト」と「新学習指導要領」をつぶさに分析し、そこからかいま見える国語教育が抱える問題点を指摘し、警鐘を鳴らす。
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Posted by ブクログ
駐車場の契約書の内容を把握したり、行政絡みのパンフレットを理解したり。
こういうことが「国語」の主流となっていくのかなぁ、と若干の不安を覚えた新テスト。
学生時代からビジネス文書のお作法なんか学ばなくたって、いつかは作らなくてはならないのだろうし、読まなくてはならない訳で。
琴線に触れるという意味では、もっと読ませたい文章ってあるんじゃないのかね。少なくとも、現場はそう思ってるのでは。
テストそのものも、思考力を問うはずが、結局のところ情報処理化に拍車がかかったようにも見えなくない。
複数の文章を比較検討させる、それを本当に深く読ませようと試みるなら、入学試験としてはハードルが高すぎるようにも思う。
そもそも、人生の岐路に立たされた制限時間何十分で、深い思考って無理あるよなぁ。。。
更には新学習指導要領における「論理国語」の遠戚が野矢茂樹の『論理トレーニング』とか、まあ、なかなか衝撃すぎた。
古典はフェードアウトしてしまうんかな。
皮肉すぎる部分もあるけれど、見ているところはそうだよなーと思わされた一冊。