【感想・ネタバレ】水の匂いがするようだ 井伏鱒二のほうへのレビュー

あらすじ

【第17回角川財団学芸賞受賞作】井伏鱒二、生誕120年。本作では、初期から晩年までの作品を貫く、「魚」「水」「釣り」というモチーフが、いかに井伏にとって生の本質を形作っているかを明るみにし、井伏の作品群が21世紀の読者にとって思いがけないほど新鮮で強い感動を与えるにちがいないことを見事に描き出す。「おれは、勉強しだいでは、谷崎潤一郎にはなれるけれども、井伏鱒二にはなれない」と太宰治が評した作家の新たな魅力を見つけよう。僕たちの新しいイブセがはじまる。

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Posted by ブクログ

井伏鱒二の作品は、黒い雨と荻窪風土記しか読んだことはなかったけど、その鷹揚で懐の深さを感じる文章が気になっていた。その中で、フランス文学を専門としていると思っていた野崎氏が井伏鱒二を論じているこの本を見つけた。
野崎氏の水と魚を軸にした読み解きは説得力があり魅力的。
井伏の作品をもっと読みたい。

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2023年05月08日

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