あらすじ
極上の酒コラム118本所収。バーで、居酒屋で、寝室で……。〈酒場〉で過ごす時間をいろどる本の話と映画の話がつまったエッセイ集。作家、翻訳家、エッセイスト、ミュージシャンで、アメリカ文化や映画、音楽、ファッションに造詣の深い著者が雑誌・新聞等で発表してきた、本・映画・音楽・旅・食と酒にまつわるいい話を集めました。酒―――。酔うほどに、読むほどに、人生を豊かにしてくれるもの。そして、毒のなかでは極上のもの。
〈目次〉
◎開店直後のバーで
◎酒の本棚 酒場で話せる62冊
◎酒と映画と音楽と
◎「和」に酔う
◎旅に酔う
◎ミステリに学ぶバー十戒
◎酒がぼくを育ててくれた
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「酒」にまつわるエッセイ集です。
この手の本はオキ・シロー氏が第一人者と
思われますが、こちらは少し硬質な文体です。
「本」にまつわる酒、「映画」や「音楽」に
まつわる酒、というようにジャンルが分かれて
いて楽しめる内容に仕上がっています。
酒と本が好きな人にはたまらない一冊です。
Posted by ブクログ
読み終えてから洒脱、という言葉が浮かんだ。自分で使ったことない言葉だけど、こういう文章には洒脱な、なんて表現があうのかもしれない、と思ったのだ。別に酒の話だからというわけでもないと思うけど。
お酒、本、特にミステリとかの小説、それに旅や音楽、落語、少し上の世代の人の言葉ながら、なかなかひきこまれた。仕事に追われているときに読む本じゃない。ときに思い出したように開き、適当なところから読み始める。そういう読み方がいいんだろうな、と思えた本だった。
Posted by ブクログ
「酒を飲まない人生は、人生を半分しか生きていないのも同じ。それならば、酒を飲む人生も人生を半分しか生きていないのではないか」から始まる、作家、翻訳家である著者による酒にまつわるエッセイ。なるほどその発想はなかったが、然り。
本、映画、音楽、落語、そして旅。著者の手にかかればあらゆる所に酒の影が見え隠れする。そして人は、あらゆるところで酒と付き合ってきたんだな、と知れる。ワシは酒飲みだし、酒との付き合いも長いが、この関係を改めて見つめ直すのも面白いな、と思えた。