あらすじ
これで終わりにできると思っているのか?
三十路を前にタチ専門の己に違和感をいだき始めた槙。お試し相手のタカシは相性もテクニックも完璧だったが…。
外資系リサーチ&コンサルティングファームの調査員兼分析官の槙は、その界隈では「ハジメテはマキくんで」と言われるほど紳士的なタチ。しかし三十路を前に、一度誰かに抱かれてみたい、完璧なタチの自分をぶち壊してほしい、という願望が芽生えてしまう。偶発的に及んだ超肉食系エリートビジネスマン・タカシとのお試し行為は、槙の想像を超える快楽で…。「男」の自分は死んだ――そう自覚した槙はタカシごと自分の性指向を封印するが…。
紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
感情タグBEST3
更なる続編を読みたいです。
久しぶりのサラリーマンもの
タチ→ネコ に宗旨替えしてしまったマキ
バリタチのミスミでなかったらここまで惚れることもなかった
スーパー受け様
仕事のできるオトコたち。良いです。
プライドが高く、こじらせた性癖に悩む、すごく男前なスーパー受け様。そして、そんなスーパー受け様をも凌駕する、男の魅力が半端ない完璧なスーパー攻め様。
この2人…すごく良い。
抱きながらお互いの気持ちを告白するシーンに、深く心を打たれました。
想いが通じ合ったあとのお話も、素敵で。
相変わらず男前な受け様となんかかわいい攻め様。
ずっと眺めていたい2人です。
説得力あった
多分初めて読む作家さん。試し読みを読んでから、しばらく考えて購入。主人公の槇がややこしいのでどうかなあと迷いましたが買ってよかったです。葛藤も心情の移り変わりも説得力があり、かと言って理屈一辺倒ではなく、さじ加減を心得た感じ。他の作品も読んでみたいですね。
プライドゆえの葛藤
タチとしての自分に違和感を感じて、お試しのつもりで、初めて会った超肉食系エリートビジネスマンのタカシと行為に及ぶが、タチとしての槙は、完全に死んだ。
一夜限りの相手だと思っていたのに、新しいプロジェクトマネージャーとして、タカシが目の前に立っていた。
プライドの高い槙の葛藤が、解るような、めんどくさい様な…
仕事が出来る男で王子様ゆえの葛藤でした。
Posted by ブクログ
タチとして名を馳せていたこれまでの自分に違和を感じ、一度きりのつもりで初めて出会った男に抱かれる槙。だがその男は、アメリカの本社から戻ってきた優秀な男で、リサーチ部の槙を自分のチームに誘っている三隅だった。
三隅がスパダリすぎる。仕事でもプライベートでも槙の理想そのもの。にも関わらず、それまでの自分の男としての矜持が邪魔をして、三隅を受け入れることができない槙。その葛藤が面白い。槙の持つ優秀な男ゆえの『矜持』を、丁寧に説得力ある形で物語に組み込んでいてさすが夕映さんとうなる。
その後、自分が申し出たはずのセフレから、恋人になりたいでも三隅はきっと…と悩むところはちょっと面倒くさかったが(笑)ハッピーエンドまでの過程はお見事。着眼点が面白くて読み応えのあるお話でした。