【感想・ネタバレ】網のレビュー

あらすじ

作家の小西は、戦友が社長を務める地方紙に、小説の連載を始めた。原稿料に上乗せされる20万円の裏金は、選挙違反で指名手配中の元見習士官の逃走資金なのか。その逃亡犯が白骨死体となって発見され、さらに、第2の殺人事件が起きた――。旧軍隊の人間関係が色濃く残る昭和という時代。選挙という血みどろの争いを背景に、人間の絆と情念を描く傑作長編推理!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

選挙と金の問題で殺人が起こる話。松本清張先生といえば推理小説だけではなく「昭和を暴く」というキーワードがある。昭和に起きた出来事を清張先生の独自の視点でノンフィクションに仕上げた作品もあるほどだ。このように裏で選挙工作が行われようとしている清張先生独自の皮肉たっぷりな視点はやはり清張文学なのだろうと思う。なお、物語では「湯河原温泉」が登場する。湯河原と聞けば神奈川県の湯河原温泉を想定するが、今回は長野県の湯河原温泉だ。長野県須坂市に湯河原温泉があるのだが、長野出身の私も長野に湯河原があるのは知らなかった。

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2025年03月24日

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