あらすじ
困窮する実家のため葛城侯爵に嫁げと言われた芳谷紫野は、以前に恋した書生の久我東鷹を忘れられず家を出ようとする。だが、その矢先、当の東鷹が彼女の前に現れた。彼こそが遠縁の家を継いだ葛城侯爵だったのだ。「今夜が俺たちの初夜だとあなたの体と心に刻ませてもらいましょう」かつて、彼の愛を裏切ったと思い、結婚し結ばれてからも素直になれない紫野に東鷹は執着する。想い合いながらもすれ違う新婚夫婦の恋の行方は!?
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それぞれの初恋
明治大正あたりの時代背景とお嬢様と書生の設定は大好物です。
それぞれの初恋を大事にしてるんだけど、時代もあってなかなかすんなりとはいかないところがもどかしくもあり、むずがゆさもあり。
お嬢様だけど、父親の失踪から現実を見る目と冷静さをもっていて、おっ、そうきましたか!と感心するシーンも楽しめました。
ヒーローがときどきM気質があるんじゃないかと疑っちゃうくらい、一途でしたね(笑)