あらすじ
都心部で高騰するマンション。
人口減少エリアで急増する空き家。
これから住まいを買っても本当にいいのか。
すでに所有している住まいはどうしたらいいのか――。
人生100年時代の不動産戦略!
マンションは足立区に買いなさい!
●2022年以降、資産格差がさらに広がる
●日本の不動産価値は46%下落する
●「上昇・維持」「下落」「無価値」3極化する不動産市場
●価値が下落し、安く買える家ほど危ない
●かつて人気のなかった街のマンションが脚光を浴びる
●狙い目は「千歳烏山」「巣鴨」「大山」「川崎」
●湾岸エリアは「第二の多摩ニュータウン」にはなりえない
●田園都市線沿線の「勝ち組エリア」が負け組に転落するとき
●駅から離れた高級住宅街のブランド価値は剥落する
●建て替えもできずスラム化の一途をたどる築50年の団地
●不便な郊外エリアが無価値化する「立地適正化計画」の破壊力
●無価値化エリアも首長の戦略と行動次第で、活性化し人口も増える
●将来“売れる”戸建て住宅の作り方
●上質な賃貸物件が増え、高齢者でも借りやすい時代になる
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
そろそろ住宅用の不動産を持つべきか持たないべきか迷っているときに参考として手にした一冊。
マンション、一軒家の不動産価値について、バブル期、不況期のデータを元にしながら世界基準で今の日本の不動産の価値について論理的に説明されている。
この手の本は現役不動産会社に属している人が著者であり、所謂ポジショントーク的に不動産のメリットを主に書かれてことが多いのだが、本書は不動産を購入しない生き方として、一生賃貸で過ごすメリットについても書かれているのに好感が持てた。
空き家問題から高騰しすぎるタワーマンションなどの説明もあれば、具体的に割安感のある穴場スポットについての説明まであり参考になった。
主に関東、東京都内が多いのだが、自治体の取り組みで人口が増えている地方については知らなかったので目から鱗でした。
以下具体案としてのφ(..)メモメモ
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- 足立区北千住
利便性、区のイメージアップ戦略
- 世田谷区千歳烏山
商店街の画期的な取り組み
- 板橋区大山
「ハッピーロード」アンテナショップ経営
- 豊島区巣鴨
高齢化の進行
- 根津、千駄木
下町風情でこれからも人気
- 渋谷区東
高騰する都心の出遅れエリア
- 川崎
狙い目
- 千葉県流山市
子育て世代の誘致に成功
- 埼玉県滑川町
医療費は高3まで、給食費は中学校まで無料にして人口増
- 北海道東神楽町、東川町
子育て支援と町おこし成功事案
- 筑波町、神山町、上勝町
自治体独自の戦略で街は活性化し人口増
- 北海道下川町
エネルギーの自給自足で、町の外へ出ていく支出を削減
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タイトル通り住宅不動産であっても、生活スタイルが変わった際に売れるように資産という観点から説明されている本書。ものすごく勉強になりました。
Posted by ブクログ
2017年に発行された本なので、もうほぼ5年後になりつつありますが、それを考慮しても面白かった。不動産三極化として、上がる、徐々に下がる、無価値になる所の実例が、ニュースなどで見聞きしたものが多く、改めてまとまって読むとそういう事かぁと納得感があった。
Posted by ブクログ
オーソドックスでよくまとまっている一冊。
住宅購入が初めて、という人にもオススメ。
注目の街「大山」は激しく同意。あの巨大な商店街は
魅力的だ。そして、都心にも近い。
一方、人気の街だった、たまプラーザ、青葉台は
危ないんだとか。確かに高齢化率はハンパない。
「味よし!コスパよし!」の飲食店とか多いんだけどね。
今の若者には少し都心から離れすぎか。
あと、前よりましだが田園都市線が込みすぎる。。。
ただ、コロナ禍でリモートワークが一気に普及して、
これから郊外のあり方が変わる可能性が出てきた、
というのが本書刊行時点と異なるところ。
都会で狭い部屋にこもってると鬱々とするだろうしね。
Posted by ブクログ
かなり具体的なエリアまで教えてくれる。不動産について分かりやすいので入門書としてもいい。
ポイントは、価値を維持するあるいは価値が上がる不動産を見抜けるか。著者の予測だと、なだらかに下落し続ける不動産が70%になると。また限りなく無価値になるあるいはマイナス価値となる不動産は15~20%と予測している。