あらすじ
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
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Posted by ブクログ
すごく面白いどんでん返しがあるわけじゃないけど、ずっと手元に置いておきたい本1位。紛失したり引っ越したりして計4冊は購入している。
ドラクエ5を思い出す。主人公の数十年間がこの本に詰まっていて、私は応援せず軽蔑せず追いかけるだけ。
あ!約10年手元に置き続けるくらいこの本を愛しているいちばん大きな理由は、ラゴスが知を追い求めるからだと思う!やっぱり学ぶっていいよね。ラゴスが感情で動くところは筋通ってなくない?って思うけど、その矛盾が人生における寄り道だったりするのかなー
皆も、自分にとって唯一の本があるのかな。
Posted by ブクログ
旅のラゴスは、物語の王道である「主人公が旅に出て、何かを得て、帰還して愛する人と添い遂げる」という筋書きから外れたお話だったと思う。最愛の人には会えず、持ち帰ろうとした書物は捨てられて…最後は定かでない最愛の人に会いに、死への旅に出る。でも、主人公が持って帰ってきた知識は、たとえ書物が奪われても人が伝え続ければ、決して失われない。また主人公が苦心した、大昔の失われた文明の知識をどうやったら今の世界に溶け込ませられるかという視点。知識や技術も扱う人の人間性に依るのだ、と感じた。
Posted by ブクログ
作中の世界は、読者側の世界よりも文明的には後進である。宇宙船のくだりで近未来であることがわかった。歴史は繰り返すというか、今、原始時代の状態から世界がもう一度始まるなら同じような歴史をなぞるのだろうと感じた。ここまでは歴史観について。
最後の氷の女王の章。物語のはじめの出会いがラゴスの最後に行き着くポイントなのだとロマンチックなラストだと思った。
Posted by ブクログ
旅こそが自らの人生で生きる意味。たとえその先に待つのが死だとしても。今よりも過酷な体験をすることとなっても。
ラゴスの旅こそが人生なのだ。奴隷の中で、豊かな暮らしが得られてもそれよりも学問への探究や冒険が抑えられない。