あらすじ
ほとんどのビジネスパーソンの仕事人生には何度かの「転機」がある。そして、そこには「このままでよいのだろうか」という問いがある。20歳のときの「夢」、20歳のときに知った「現実」も、時間とともに修正される。それは自己の成長の結果である。子どものときの被服がすぐに身の丈に合わなくなるように、「志」も「目的意識」も変わるのだ。さまざまな転職や転換を、中小企業から大企業までの豊富な事例とデータをひもときながら、次の一歩を踏み出す前に一緒に考える一冊。
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Posted by ブクログ
転職のノウハウ本ではなく、日本は労働力の移動に障害が大きいから経済効率が悪いとか、AIによって今後どういう仕事がなくなっていくとか、そういった議論にいかに根拠がないかという話。
数字で見るとどの国の労働にまつわる環境は似たり寄ったりだし、AIが仕事を奪うというのも空想に過ぎなかったりする。
また著者の経歴も興味深い。45歳から大学に行っていて、今80を過ぎて文筆活動を続けている。なかなか難しいけど、キャリアチェンジと高齢になってからも働くということを両方実戦している。
Posted by ブクログ
実際主義的な著者の目から見た仕事、転職について知れる本。著者の見方は終始徹底して実際主義的であるので、その見方はたいていの人からして新鮮であると思った。
Posted by ブクログ
投資をするならば自分にする。
統計によると、長期雇用が世界中の基本。
異なる産業への転職の難しさ。
自己の鍛錬が大切である。
転職に対して、積極的な動機とそのためのスキルアップ。
自己啓発よりもリベラルアーツ。
自分のアイデンティティを支え、絶えず自分を成長させる揺らぐことのないリベラルアーツを身につけ、よい友達をたくさん作ることが肝要。
転職がうまくいった人に共通するのは、学ぶ力を持ち、人間関係をうまく作れた人である。
Posted by ブクログ
いわゆる大企業のレポートや大学教授や著名人が書いている論評が、実際の職場や仕事を調べず、現状を見ずに書かれていることを指摘し、惑わされないことを指摘している。自分に投資し、勉強をし、一般教養を身に着けることの大切さを説いている。
Posted by ブクログ
転職にいたるまでにどんなプロセスを抱えることになるか興味をもち手に取りました。
筆者の経験をベースに日本社会、当時の世界情勢を踏まえて20代、30代、40代の転職の動機を分析、掘り下げを行っています。
その中で語られるのは、誰もが平等に流れる時間をどのように活用するのか、価値性の高い仕事を引き受ける、創出することが重要とのことでした。
これからの仕事の取り組み方や視点を変えていくきっかけの一つにはなったかなと思います。
Posted by ブクログ
転職の前にと言うタイトルだが転職はほとんど関係がない。
一般的に言われている仕事観や仕事に対する姿勢を批判し著者の考えを述べているに過ぎない。
著者の主張を前面に出ているのだが、裏付けとなる資料や数値が乏しく主観的な見方と視聴でしかない。
ただそれは著者の現場のフィールドワークから出てきた感覚が重視され本になっているので理解できる部分は少なからずある。
著者は1940余年生まれで団塊の世代ドンピシャの方である。
著者だけでは無いのだがこの世代の方の仕事に対する感覚や仕事論などの本を見ていると大概同じような主張になっている。
しかしそれは当時のばかでもあほでも盲目的にがむしゃらに仕事をしていれば結果が出て収入も増えた時代のやり方の話で、今となっては環境も時代も全てが異なりはっきり言って害悪でしかない。
それでも自分自身に投資をして勉強するという事は自体は今でも通用する話ではある。