【感想・ネタバレ】春の一重のレビュー

切畑水葉

Twitterで話題の「春の一重」を収録した切畑水葉の短編集！ 正体不明の毛むくじゃらに取られた中身のわからない包み。あくる日キツネの母娘がお詫びにやってきて――…。春夏秋冬、季節をめぐるキツネの話など日常にまぎれたふしぎな物語を集めました。

[riri · ★★★★☆]

カバー絵のお狐が可愛くて

カバー絵のお狐さん凄く可愛いくて、素朴な絵柄に惹かれて購入。不思議な雰囲気の世界観、
キツネと人が普通に言葉を理解し、意思疎通して共存出来ています。ほっこりして温かみのある話でした。

ただ、短編集なので他の作品も収録されていますが、単行本の半分くらいはミステリアスだったり、怖い雰囲気のまたガラッと違う世界観の作品が描かれています。

それはそれで良いのですが、お狐さんたちの様な世界観の短編で全部揃って読みたかったのが本音です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

不思議がたくさん詰まった短編集。それぞれ優しいのか、怖いのかどちらかの話に寄せられている印象。表紙の印象で買うと面食らうかもしれない。個人的には優しいほうはとても好きだが、怖いほうは中々難解で合わないなと思った。狐の親子が盗んだ品物を返しに来る春の一重、狐が作ったブローチを店に置く話の秋のこれくしょんは特に良かった。