あらすじ
初期傑作の新書の新装版。毅然として生きていく上で、いまを生きる男女に有益な叡智がちりばめられる。身につけておきたい五十七の心がまえ。人生の本質。
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Posted by ブクログ
「たしなみ」とは、「毅然として生きていく上で、身につけておきたい57の心がまえ」のこと 白洲正子は伯爵家の孫として生まれ、10代でアメリカに留学。結婚後、骨董への造詣を深めると共に執筆始めた。
文体が古くさく女性的であるが、それがかえって新しい。文章の長さも内容も様々であるが、全体を通して「美」について記述されている。外見の美、内面の美、物の美など彼女の考える美について自論を展開している。
中でも、清少納言と枕草子についての記述は興味深かった。筆者なりの清少納言評をしている。枕草子などは大したことはない。没落していった中宮定子に最後まで仕えたことが、清少納言の凄いところであり、その心根が美しいと。
その他にも、忙しさと暇の関係について、型を破るということ、蘭について等、思いつくままなのだろうか様々なことが書かれているが、彼女がきちんとした考えをもった自立した女性だったことがわかる。
ただ、文章構成が論理的でなく辻褄が合わなかったり、例え話がかえってわかりにくかったりして、読み易い文章ではない。そこが好き嫌いが分かれ、この作品の両極端な評価に繋がるところだろう。
機会があれば、「白洲正子自伝」を読んでみたい。