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Posted by ブクログ
京都の老舗料亭「糺の森山荘」に婿養子として入った八代目当主・朱堂旬(すどうしゅん)は、普段は冴えない風貌で、下働きの従業員にしか見えない。
ところが彼は、人気写真家・金田一ムートンというもう一つの名を持っていた。
…のシリーズ第二弾。
以前、自分は驚くほど低い評価をしているのだけれど、何が気に入らなかったのだろう?
少し“狙い過ぎ”に感じたのかもしれない。
まあ、相変わらず、ペントハウスのガラス張り浴室でシャワーを浴びてからへんし~ん!…というのはなんだか気障でムズムズするが…
頼りない風の旬だがなんだか憎めない。
意外に口は上手くて、しっかりものの番頭頭・伏原宣家(ふせはらのりいえ)や、やりて女将の妻・明美をうまく使っている。
一方、ムートンは意外に毒舌であり、能力を隠さないキャラであり、謎解きも主に彼の仕事。
バレそうでバレない二つの顔だけど、ちょっとハラハラな場面もある。
ムートンと、助手の竹田友紀(たけだゆき)とゲストキャラが実在するお店で食事をする場面もお約束。
作者が知り尽くした京都の魅力が余すところなく語られる。
まだまだネタはありそう。
今回は、壺の話が一番良かった。
第一話 大路の紅葉
第二話 十日ゑびすの壺
第三話 人形寺の雛人形
第四話 葵祭の車争い
第五話 祇園祭の無言詣