【感想・ネタバレ】山岳王―望月将悟のレビュー

あらすじ

究極の山岳レース・トランスジャパンアルプスレースを4連覇した山男・望月将悟。消防士で山岳救助隊員、山でめっぽう強く、気はやさしくて謙虚。誰もが好きになり、応援したくなる。そんな望月の秘密を、多くのエピソードから解き明かす。

2年に一度開催される、日本一過酷な山岳レース「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」を、2010年、12年、14年、16年と4連覇中の望月将悟を取り上げる初の書籍。

16年にはTJAR史上初となる、5日以内ゴールを達成した。望月は静岡市消防局の山岳救助隊員。山でめっぽう強いのに、気はやさしくて謙虚。登山者からもトレイルランナーからも、誰もが好きになり応援したくなる山男。それが望月将悟だ。本人や家族、周辺を取材し、望月の山での強さの秘密を解き明かし、遭難救助の現場から登山界に訴えたいことまで、望月の人となりがわかる一冊。TJAR創設者・岩瀬幹生との対談もあり。

目次
序章:2016年8月11日
第1章:誕生~高校時代
第2章:国体山岳競技
第3章:トレイルランニングでの飛躍
第4章:2010年、TJARへの初挑戦
第5章:TJAR2012、追われるプレッシャーのなかで
第6章:TJAR2014、台風直撃のレース
第7章:海外レースへの挑戦
第8章:TJAR2016、前人未到の4連覇
第9章:山岳救助隊として
第10章:「AROUND SHIZUOKA ZERO」への挑戦、これから

コラム
・TJARの成り立ち、岩瀬幹生の挑戦
・対談:望月将悟×岩瀬幹生
・望月将悟を語る 父・望月正人さん/妻・望月千登勢さん/阪田啓一郎さん/紺野裕一さん/藤川孝信さん/土本章さん/畑中渉さん/松本真由美さん/谷 允弥さん

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

望月将悟さんの生い立ち、人柄、トレランの活動などよくわかる本。

長い距離のトレラン大会では仲間と一緒に励まし合って走ったり、声掛けしたり、決して自分さえ勝てばいい!という考えじゃない思いやりや優しさを学んでいったようだ。

地元への愛、消防士、山岳救助隊としての救助活動への責任感。他者への想いが強い方なのだとわかります。望月さんの魅力を余すところなく伝える素敵な本でした。

TJARそのもののことを知る資料としても秀逸でp91〜に詳しい。考案したのは岩瀬幹生氏。「日本アルプスを通りながら、日本海から太平洋を一気に駆け抜けたい!」という個人の願いから生まれたレースだった。
最初の参加者は考案者含め、たった5人。いまや大きなレースになりました。

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

望月さんとは何度か山で一緒に走らせてもらったことがある。文中に出てくる後輩へのアドバイスなども、あ、同じこと言われたなとニヤッとしてしまった。
この本にはそれ以外の、山岳救助という仕事に取り組む望月さんなど、山を走っている時とは違う部分の望月将悟さんにもスポットが当たっていて、楽しく読めた。
彼が何故強いのか。何故周りからこんなにも愛され、尊敬されるのか。 山好きにはぜひ読んでもらいたい一冊。

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2020年02月18日

Posted by ブクログ

日本海から太平洋へ(富山からスタートして静岡へ)、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを越える415kmにわたるトランスアルプスジャパンレース4連覇の著書。
本人の生い立ちとか人となりがよく分かる。山を愛する気持ちを持っていてレースを楽しむことを忘れないのが、過酷なレースを走り切れる理由なのかなと。
2016年のレースのDVDも見ましたが、楽しんでいる様子がよく分かるし、最後は人の応援に感謝しながら新記録の5日切りでのゴール。
もうすぐ2018年のレース始まりますが、5連覇なるでしょうか。

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2018年07月29日

Posted by ブクログ

静岡の山村で坂道を駆け回ったり川で素手や銛で魚を捕まえて育った少年は、強い父に憧れて山仕事を手伝い、新聞配達で団地を駆け登ることでさらに鍛えられていく。高校卒業後消防士になり、職場の上司に誘われて行った南アルプスに魅了され、国体の山岳競技を始める。
山岳レースTJARを4連覇した超人トレイルランナー望月将悟がどうやって生まれたか、本人、両親、周囲の人への取材で明かしていく本。

消防士と山岳救助隊員を兼務する望月さんが、他の選手を引き離して自分のホームグラウンドである南アルプスを駆け降りてきて、生まれ育った山村を抜けて、職場である消防署の前を通過して、熱い声援で沸く静岡の大浜海岸にゴールする、その劇的なマンガのような展開はテレビや本やwebで取り上げられてきた。
このレースの創設者との対談や、共に走ったライバルや関係者のインタビューもあり、TJARやトレイルランナーの世界も垣間見ることができる。


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2021年08月30日

Posted by ブクログ

TJAR4連覇の後に書かれた本。望月さんの生まれから、4連覇までの足跡と、家族や知人のインタビュー。望月さんの人となりがよく伝わってくる、丹念に作られている。

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2020年10月18日

Posted by ブクログ

望月ファンなので星多め。
トレランのノウ・ハウとかがあるわけじゃないんで、そういうのに期待して買う本じゃないです。わかると思いますが。

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

日本海・富山湾から太平洋・駿河湾まで日本アルプスを縦断して行われる山岳レースTJARで4連覇を達成した望月将悟さんについての本。

望月さんの生い立ちや山岳レースとの出会い、TJARとの出会い、レースや山についての思いを知ることができた。

「今は装備やウェアも進化して便利なものがたくさん出ている。でもなるべくそういうものに頼りたくない。楽なほうに進んだら、自分が弱くなってしまうんじゃないかと。」
「トレイルランニングを始めたころは、『速さ』が強さだと思っていた。でも今は、『自然のなかでの強さーどんな状況でも立っていられる、生きていける強さ』を身につけたいと思っています」
「本当の強さとは、優しさだと僕は思う。優しい心を持っていないと、強くいられないのかなと感じます。人に対しても、自然い対しても…」

自然に対する敬意、強く優しくなりたいと願う心。
絶対的強さを持ちレースを4連覇していてもなお、周りの人に愛され応援されるのは望月さんの人柄によるものなのかなと思った。

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2021年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「山と渓谷」でこの本のことを紹介している記事だったと思うのですが、そこに書かれているとおり、望月将悟さんが2019年のTJARに無補給完走にチャレンジした事実を知ったうえで読むと、望月将悟さんがTJARに挑み続けてどんなことを感じどんなことを思い無補給完走にチャレンジする境地に至ったのかを知ることができて、とても感銘を受ける内容でした。
としても真摯に山と向き合う望月将悟さんの姿勢は、山岳王の名に恥じないと思います。

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2019年06月16日

Posted by ブクログ

本当に山が好きなんだなと感じさせられる。アスリートやランナーと言うよりは生粋の山ヤ。みんなに愛されるキャラクターでありながら強い。こういう人には魅力的な人達が吸い寄せられる。

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2018年10月20日

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