あらすじ
勝負強さとは、生き馬の目を抜くようなこの世の中を生き抜く上で、とりわけ重要な能力です。ではその勝負強さはどうやって身につければ良いのでしょうか。凄く大事なことなのに、学校ではそれを教えてくれません。学校は勝負の場ではないからです。
麻雀という競技は勝負の場です。「麻雀はビジネスに似ている」とは、多くのビジネスマンが口にしてきた言葉ですが、実際、不平等な配牌から早く大きくアガりを目指す麻雀は、ビジネスの世界の縮図のような面もあります。麻雀という競技を教科書にして、勝負強さを学び、身につけることは可能だと思います。それが本著を書いた狙いです。
私自身、日々麻雀で学んだものを自分の仕事にフィードバックし、逆に仕事で身につけたものを自身の麻雀に活かしています。そんな思考をできるだけ分かりやすく伝えることを目指しました。コラム形式なので文字数は少ないですが、それだけに文字数の制限の中で、推敲を重ね、大切なことをギュッと凝縮して伝えたつもりです。また、麻雀と仕事を絡めたことで、普通のビジネス書よりも本質的なことを分かりやすく伝えることが出来たのではないでしょうか。
とにかく経営者が書く本として、かつて誰も読んだことのないようなユニークなものに仕上がりました。麻雀好きな人も、麻雀はよく知らないビジネスマンも、ご一読頂ければ幸いです。(まえがきより)
勝ちすぎは破滅の入口
戦う前に、絶好調の自分を想像するな
違和感は放置するな
食えない奴ほど強い
人生は配牌だと思え
奴は死ぬまで保留する…話
制約を作ると深みが出る
麻雀も結果が全て
現実は、必ず主観に勝る
リーダーの役割
自分のタイミングで勝負しない
シンプルが一番
ツキを落とす執着心
著者について
著者紹介【仕事編】
1973年福井県生まれ。
97年に青山学院大学経営学部を卒業後、株式会社インテリジェンスに入社。
98年に退社し、インターネット総合サービス企業、株式会社サイバーエージェントを設立、代表取締役に就任。
2000年に当時史上最年少で東証マザーズに株式上場後、14年には東証一部へ市場変更、日経ビジネス「社長が選ぶベスト社長」に選出される。
16年、テレビ朝日と共同出資でインターネットテレビ局AbemaTVを発足させるなど新たな事業にも進出。
『起業家』『渋谷ではたらく社長の告白』など著書多数。
著者紹介【麻雀編】
小学校時代に覚えた麻雀にその後大いにはまり、高校時代は大学受験で東京に来たにもかかわらず受験前日に雀荘に行くほどに。
大学時代は、桜井章一氏の開く雀鬼会道場に通い腕を磨く。
現在も会社経営者でありながら麻雀の腕は超一流、2014年の麻雀最強戦では並み居るプロを倒して麻雀最強位に輝き近代麻雀でコラム執筆開始。
また2017年に行われた麻雀駅伝では著名人チームを率いて参戦、プロ3団体を相手に圧勝劇を見せた。
現在は、プレイヤーとして打つこともあるが、さまざまな麻雀大会を企画、スポンサーすることに重きを置き、プロが食える世界と業界の健全化に尽力している。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「見えないものを信じる力」は人が生きる上でとても大切なことです
見えないものはそこにあるんですよね。
目に見えないだけで
うちの祖母は見えてましたが僕は見えませんσ^_^;
でも見えないからないと言うことではないと思います。
それはツキとか運とか流れなのかもしれません。
僕は護られてると言う感覚があるので自分を律することで大切にしたいと思ってます。
「麻雀は洗面器に顔を突っ込んで最後まで顔を上げなかったものが勝つ」
キレたら負け。
仕事でもなんでもそうです。
正論で押してても一回キレたら負けです。
そこをつかれたら反論できない。
そのことがわかってない人が多いなぁと感じます。
年齢で衰える理由は身体ではなく「学習意欲」
僕は一生勉強と思ってます。
母からも言われ続けてましたが続ける習慣と続ける努力と続ける覚悟があったら出来ることやと思います。
今となっては当たり前になってるのでそこまで気にならずにすることができてます。
「ミスしてもいいんだよ」「対処の仕方が大事」
これも仕事で言い続けてます。
僕ら上司はミスも含めて計算してます。
上手く行く前提で物事を進めるのは怖くてできません。
ただミスが起きた時にどう対処するかは聞かせてもらいます。
僕自身オプションは持ってますがどうリカバリーしたいかは本人に聞かないとわからないです。
「強い奴はどんなルールでも強い」
「本当に仕事のデキる奴はどこに行ってもデキる」
自分はまだまだやなあと思います。
やっぱりルールを熟知してないからやろなあと思います。
今は自分のフィールドで仕事させてもらってるのでなんとかなってますが多分ルールが変わったら苦戦すると思います。
「一番大事なのは気合」
苦戦しても乗り切るのは気合やと思います。
これはラグビーやってて思いますがあの時の練習で死ねへんかってんからこのくらいやったら大丈夫と思えます。
最後は気合やなと思います。
見た目問題も「全部現実として受け止める」
容姿は配牌でもらったドラのようなものと書かれていますが絶対イケメンが特に決まってます。
それを踏まえて戦略を練るとか出来るか否かやなと思います。
麻雀の話なので当然ですがやっぱり配牌が良かったら絶対有利です。
最近親ガチャとか言いますがそんなんあって当たり前です。
それをどう役に繋げていくかです。
ドラだけで勝てるほど世の中甘くないです。
死ぬほど努力してやっとやっぱり配牌で差がついたかって思えるんやなと僕は思います。
Posted by ブクログ
麻雀ってゲームは本当に「人生や社会の縮小版」なんだと
自分でも少し思っていたので、
腑に落ちるところも多々あって面白かった。
あれば読みたいなぁ、と思っていた種類の本。
結構な有名人が書いたというコトもあって、
興味深く面白く読めた。
やっぱり一番好きなのは
「神は細部に宿る」かなぁ。
「奴は…死ぬまで保留する…」かなぁ。
「水を張った洗面器に同時に顔をつっこんで、
最後まで上げなかったヤツの勝ち」かなぁ。
Posted by ブクログ
タイトルの通り、麻雀の奥深さは仕事にも人生にも通じるというか、麻雀をやる度にマインドセットを見つめ直させられる。そんなマインドセット集のような一冊で、調子を取り戻すチューニングになりそうです。
Posted by ブクログ
麻雀が好きで藤田さんの考え方が知りたいならライトに入ることが出来る本。一本ずつがコラムとして纏まっているので読みやすい。ジャンル的にあまり普通の人の生活や仕事において参考にならないコラムも所々あるが、大切にしたい発見は沢山あった。
Posted by ブクログ
プロも参戦しているトーナメントで優勝した藤田社長が、麻雀の経験が仕事にも活かされてると言っています。
どんなスポーツや趣味でも仕事に通じるところはあると思うけど、運の要素が強く、他人が絡むゲームという点では麻雀は勝負勘の要素が強いように思います。
仕事につながるからという言い訳によって、気がねなく麻雀に没頭できますね。
Posted by ブクログ
☆キレたらそこでゲームオーバー。最年少上場記録を狙っていたライバルが、株主に出入り禁止の反旗を翻したら、逆に会社を追い出された。実は会社を乗っ取るための大義名分を与えるために揺さぶっていた。
→確かに、大義名分を得るために、引っ掛けてくる人は多いと感じる。意識的にしろ無意識的にしろ。
・麻雀は洗面器に顔を突っ込んで最後まで顔を挙げない人がかつ。
→FXも近いものがある気がする。
・株も麻雀もいろいろな経験をし、知識をみにつけると複雑化して迷いの森に来ている。知識は必要だが、考えすぎてるときにはシンプルに立ち返る。
→これもFXも同様だね。
・麻雀中に人の強打が気になったりして途端に勝てなくなり、負けた原因にしがち。その気持がツキを落とす原因。麻雀やビジネスはそもそも不公平。
→そもそも不公平、この心構えが一番大切。
・麻雀牌を磨けばツキが戻るは、一見非合理に見えるけど、理不尽な麻雀のチューニングを戻すために頭をクールダウンせよということ。自分がニュートラルな状態に戻れることを試す。
→特に思いつかないので、習慣にしたほうがいいのかも。
・麻雀の神は細部に宿る。魚谷女優プロが若手に「死ぬ気の選択をしてほしい」という記事を書いた。些細な打牌の違いでも、そこにいつも強い人との決定的な違いがある。
→油断しないってことね。
・麻雀は食欲、性欲、睡眠欲などすべての欲望を凌駕すると思っている。なので、大事な時期は麻雀断ちをする。
→藤田さんでもそう思うんだね。
☆勝負する時の服は黒シャツ。勝負強そうに見えるから。醸し出す雰囲気が相手からどう見えてるかまで計算して強そうに見せる。少しでも自分に有利にゲームを運びたいなら服装や自分が醸し出す雰囲気に気を使うのはとても大事。
→海外だと自分の魅せ方をすごく気にするという。日本ではあまり感じない。ヤクザぐらい?。ってことは気にするだけで一気に優位になるかも。
・麻雀を打ちまくっても強くならない。一定レベルまでは行けるがそこから先は、惰性で打つより勉強に費やす時間が大事。麻雀本を読んだり、プロと意見交換をしたり。
→一流への道は共通な気がする。
☆麻雀は仕事を忘れられる。
→確かに、ストレス解消には一番かも。
麻雀大好き藤田社長の麻雀と仕事の相関本。近代麻雀から依頼があったから、これまで麻雀で得たノウハウを思い返して、どうビジネスのときに役立ってきたかを振り返ったんでしょうね。麻雀じゃなくてもこの手の本は書けるとは思いますが、麻雀がすべての欲求を超える。麻雀下手なやつは仕事も下手。などは同意。不公平感の超え方あたりは将棋などの公平なゲームでは得られないですね。