感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2018年12月08日
炎上。
文春砲。
コンプライアンス違反。
白か黒かをはっきりさせたがる余裕のない社会。
顔の見えないところで相手の弱みにつけ込む世の中。
世の中の「粋」はどこへ行ってしまったのか?
「玉袋筋太郎」という、名前自体が「コンプライアンスの欠片もない」芸名を背負い、芸能界を生き残ってきた著者が、「...続きを読む粋」について語り尽くす。
だが、堅苦しさは全くない。
浅草キッドの玉ちゃんらしく、自由奔放にして芯の強い生き方が「粋」そのものである。
若き日の過ちに師匠ビートたけしがかけてくれた言葉。
自分の仕事を基本にした縦穴。新しい世界の開拓を横穴。この掘り下げが人生を豊かにしていくことの大切さ。
酒場で。
プロレスで。
競輪場で。
そして、スナックで。
「粋」であろうとし続ける著者には師匠という軸があるから、破天荒に見えてブレがない。
人生は予想も出来ない苦難の連続。
だからこそ、「粋」で有り続けようともがくかっこ悪さが実に様になっている。
威張るヤツはダメだ。
謙虚であり続けることの大切さと難しさを教えくれる好著。
#粋な男たち
#玉袋筋太郎
#浅草キッド
Posted by ブクログ 2022年10月26日
玉袋筋太郎が「粋」を感じ、
「粋」を立ち居振舞いで教えてくれた、
「粋人」達のことを語るエッセイ。
北野武、ホモスナックの常連、ホームレス、
年金暮らしの老人、ラドンセンターの常連、
八百屋のオジちゃん、競輪場のオッサン、
高級ソープランドの接客、スナックの客…。
自分が「粋」とは思ってないが、...続きを読む
「粋」を感じるセンスは持ち続けていたい。
「粋」とは やせ我慢。
そう語る玉袋筋太郎
決して楽な人生を歩んで来なかった玉ちゃんが、
それでも食いしばって生き抜いてきた寄す処のようで
その「粋」という寄す処を示してくれた人達への
本著は感謝の手紙のように感じました。
父親、母親、奥さん、息子さんのことを赤裸々に語り
家族への感謝も感じました。
つまり51年 生きてきた人生を振り返り、
自分を形成したり、お世話になった方々への
感謝のエッセイだったと思います。