【感想・ネタバレ】海へ出るつもりじゃなかった (下)のレビュー

あらすじ

船長が不在の時に、霧にまかれ、錨を失ったゴブリン号。乗組員はツバメ号の子どもたちだけ。強風に流され、河口から外海に出てしまったゴブリン号は、船をもどそうとするジョンやスーザンの必死の努力にもかかわらず、まっしぐらに東へ進みます。やがて朝になってみると……。シリーズ中、もっともスリルに富んだ物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

よかった、とーーーってもよかったー!!
(よすぎたので、ついつい叫びました。)

この本には、上巻でかわいい
ブリジットが出てきましたね。
そして下巻は…
読んでいる途中で察しがつくかと思います。

困難な船旅を
たった4人だけで切り抜けて、
ついぞ陸地が目の前に見えてきました。

着いた先はなんと…?

後半でなぜジムが
来ることができなかったか真相が明らかにされます。
まあ、災難でしたよね。
でもね、何でかったい頭と2回もいじられますか(笑)
(最初はお医者さん、2回目はある人)

でも本当にこの4人は
多くの人に愛されているし、
子供ながらも、立派に成長しているし
ジョンはもう立派な海の男だよね!!

一番ジーンと来た作品でした。

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2017年02月22日

Posted by ブクログ

最後が意外にあっさりと終わったのにびっくり。
荒波に揉まれながらハラハラドキドキの航海とは一変、船乗りの父親との穏やかな航海の対照性、一人前として認められた嬉しさがよく伝わってくる表現。翻訳の巧みさを感じた。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

設定は第一次大戦直前のヨーロッパ/水先案内人=pilot〜英語では偉そう/母は5番目の子を見ていたが、兄弟姉妹4人を港に迎えに行って満潮がまだなのを教えられた/ウォーカー家の頭首は子らを見て客船から飛降りた/「中佐」lietenant colonel、海軍ではcomonder 税関職員に忖度させるほど偉い。英国の友人に電報を打って、「4人は無事でいる」報せを転送してもらって外国が発信地で心配させないように配慮した/ジムとの対面、「君の失敗は、船長なのに上陸したことだ。petrolを買いに行かせることはできたはず」/戦雲近づく37年発表

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2023年02月22日

Posted by ブクログ

(No.13-38) 児童書です。ランサム・サーガ7、上・下巻をまとめて書きます。

『ウォーカー一家のお父さん(イギリス海軍の将校)は転勤で東洋からイギリスに戻ってくることになり、出迎えのため一家はお父さんが帰港するハリッジにほど近い河口のピン・ミルに滞在している。
偶然知り合った青年ジムが、小さなエンジンも持つ帆船ゴブリン号に子供たちを乗せてくれることになった。
ゴブリン号はジムの叔父さんの船だが、叔父さんと合流するまではジムに任されているのだ。
航海している間にお父さんが帰ってきてしまうことを心配するお母さんに、3日間だけ、河の上り下りだけ、海へは出ない、毎日電話連絡する、という条件で、ジョン・スーザン・ティティ・ロジャの四人はゴブリン号に乗ることを許してもらった。

ところがジムがガソリンを買いに一人で上陸している間に天候が悪化。潮の変化で錨を失いゴブリン号は外海に流される。お母さんに決して海には出ないと約束したのに、子供たち4人だけで嵐の北海に・・・・。』

この巻はシリーズの中でも一番はらはらどきどきさせられる話だと思います。
毎回のように子供たちは危ないことをやったり巻き込まれたりしますが、子供たちの居場所を大人の誰も知らないというのはこれだけじゃないかな。
そして子供たちの状況のなんてリアルなこと。
神宮さんのあとがきによれば、ランサムは帆船ゴブリン号をこのような状況で実際に動かしてから物語を書いたそうです。だからこんなにリアルなんだ!

ジョンとスーザンが、現実の状況とお母さんとした約束に引き裂かれるような思いで今後の進む道について論争するところは圧巻です。するべきことと出来ること、自分たちにとって一番大切なことは何か、あと少しで大人、だけどまだ少年少女の二人が必死で考える。ジョンとスーザンにとって、年少の二人を守ることは何より優先すべきことなのです。
神宮さんはこの作品ではティティはやや精彩を欠いていると感じたそうですが、私も作者がスーザンに焦点を当てた結果なのでそれも仕方なかったかなと思いました。

以前旧訳で読んでいるのにものすごく面白くて感動しました!

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2013年07月11日

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