【感想・ネタバレ】琉球奇譚 シマクサラシの夜のレビュー

あらすじ

牛の血や骨を使った神事「シマクサラシ」が復活した原因とは…
死者の魂が実在する沖縄の実話怪談!

村で続く不可解な自殺や事故、これ以上の不幸を防ぐために二十年ぶりにシマクサラシの儀式を行ったのだが…「シマクサラシの夜」、フクロウに憑りつかれた男が探し求めたもの「チックフ」、呪いをかけられた男が、相手の生霊を跳ね返す秘術で助けて欲しいという――とあるユタの家に伝わる暗く凄惨な歴史、そして厳重に保管されている人形とは…「ブトキ」。死者が住む世界とこの世との境が曖昧な場所、沖縄。怪異も魔のモノもすべて受け入れ畏れ敬う、琉球ならではの興味深い怪談34話を収録!

著者について

小原猛(こはら・たけし)
沖縄県在住。沖縄に語り継がれる怪談や民話、伝承の蒐集などをフィールドワークとして活動。著作に『琉球奇譚 キリキザワイの怪』『琉球妖怪大図鑑』〈沖縄の怖い話〉シリーズ、『琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く』など。共著に『男たちの怪談百物語』『恐怖通信/鳥肌ゾーン』『怪談四十九夜鎮魂』など。DVD『怪談新耳袋殴り込み・沖縄編』『琉球奇譚』『北野誠のおまえら行くな。沖縄最恐めんそ~れSP』など。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

沖縄在住の怪談作家・小原氏の最新作。独特の風土と風習の中で語られる怪談は、自分の知るものとはちょっと違う色がしていたり、違う手触りがしていたり。特に印象に残ったのはラストの3部作。電車の中で読んでいて鳥肌が止まらなかった。圧倒的な呪術合戦が緻密な描写で書き出されている。もちろんフェイクは入っているんだろうけど、こんなに詳しく書いてしまって大丈夫なのかと心配になるほどだった。

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2018年08月21日

Posted by ブクログ

まず、編集者や校正者がまったく機能していないのではないかと思うほど、日本語が決定的に間違っている箇所がいくつも。
正直、このレヴェルだとWebで誰かが書いたブログやSNSの書き込みを読んでいるような気にもなってしまい、こちらのエンジンの始動が遅かったが、収録されている話は案外面白いものが多くて、近年ありふれている実話怪談集的なものの中では読み応えがあるのでは。

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2019年03月17日

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