あらすじ
SG社製のロボット、バニラ。人間には絶対服従、最新機能搭載。別売オプションで愛玩用にも――。孤独な老人と感情のないお手伝いロボットとの、空虚で切ない交流を描いた表題作など全6編を収録。ミハラワールドに溺れる…。
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Posted by ブクログ
最後の『あなたは生きている』が1番良かった。
トォとリーカには幸せになってほしかった。
クローンの血の色と人間の血の色が、白黒であるが故に最後まで主人公がどちらか分からない様になって居るのが何より上手い。
また、孤児院のみんなが人間だとミスリードさせる事で、より主人公が人間であったことえの衝撃が大きかった。
Posted by ブクログ
白泉社系の漫画が好きだった。
三原順、川原泉、河惣益巳、那州雪絵、樹なつみ、清水玲子、神坂智子、佐々木倫子・・・・
花とゆめと歴史ロマンデラックスを買ってれば大体用が足りてたのに、今は自分の好きな漫画家が、あっちこっちに分散してしまっている。そして段々私の心を満たしてくれる新しい作家に出会えなくなっていた、そんなとき、三原ミツカズを見つけた。
私はコレと「Dolls」が好きなだけで、他は読んでいないが、オシャレなマンガという条件は満たしていると思う。
Posted by ブクログ
ふと気が向いて初めて読んでみた、三原作品。
これは1990年代後半に執筆された、デビュー作を含む短編集。
リアルタイムで読んでいたら、もっと衝撃と感銘を受けたかもしれないが、
今の自分の感覚からすると、絵もストーリーも「なるほど、上手いなぁ」
と思う程度。
いや、嫌いではないですけどね。
「籠の魚」は山岸凉子「スピンクス」に似た構造だと思った。
性的虐待のトラウマを扱った「リッサの鉄の柩」がベストかも。
Posted by ブクログ
三原さんの初期作品短編集。
一話一話は短いですが、重くて残る話ばかり。
表題作は『Doll』とリンクしています。
人形のバニラの話。あくまで淡々と描いている所がきつい。
哲学的。服飾小物もストーリーもお洒落です。
元々独特の絵柄ですが、初期という事もあり線が固く感じます。
エンターテインメントではない。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、自分は好き。