あらすじ
21歳新鋭が描くピュアな初恋ファンタジー。
「私、雪女なんです」
実家を離れ、不器用に生きている理系男子、高専生の高垣直樹(19歳)は、春の桜並木の下で雪女を自称する不思議な少女、笹目雪と出会う。初めは困惑する直樹だったが、雪の雪女らしい?突飛な行動に振り回されながらも少しずつ彼女に心を開いていく。直樹には、小学生時代、初恋の相手を守り切れなかったという心の傷があった。雪の励ましにより、直樹は周囲との関わりにおいても確実に変わっていく。
しかし、冬の訪れと共に雪は彼の前から姿を消してしまう。彼女を探し回り、ついにその元へたどり着いた直樹が紡ぐ言葉とは…。
『完治』することは決してない傷に対して、「僕」はどう向き合うのか。
心が温もる、ほのかな恋愛ストーリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供が木更津高専生だった。ほんのついこないだですが、なんか懐かし感じがして手に取りました。
高専のまわりはこの作品に出てくるように坂道ばかりですね。わかるわかる。
なんか切ない、青春そのもの!がきれいに描かれていると思いました。
ラストの風花の章良かったです。
景色を思い浮かべて読むとキラキラ感が高まります。
力をもらえるお話でした。