あらすじ
中学2年生の拓真は、亡き祖母と過ごした古い家を懐かしむ祖父・勇を気にかけていた。住むには古すぎる家屋の修繕を願う拓真は、同級生・日菜子からの提案で「地域の憩いの場」として古民家再生を試みることになり……。「クラウドファンディング」(インターネット上で多数の人から資金を募る仕組み)の存在を知った拓真や同級生たちは、インターネットを通じて支援者を募ることに。家族、同級生、学校、地域、企業をも巻き込んでの挑戦がはじまった! 実際のクラウドファンディングの現場を取材した著者が書き下ろした、渾身の1冊。 【目次より】●プロローグ ●1.じいちゃんの願い ●2.奥沢の家に行ってみた ●3.クラウドファンディング? ●4.ポラリス ●5.チーム結成 ●6.おれらのページができた! ●7.スタートダッシュに出遅れて ●8.金も出すが口も出す ●9.暴走する日菜子 ●10.空中分解? ●11.だれのためのプロジェクトか ●12.じいちゃんの天敵 ●13.あと少し、もう少し! ●エピローグ
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
祖父の夢を叶えるために頑張る皆の姿に心を打たれました。こんな全力な人達が将来いい大人になっていくんだろうな、と考えるともっとこんな人達が増えて欲しいです。
Posted by ブクログ
祖父の夢をかなえるため、拓真たち中学生が奔走!仲間とのすれ違い、重なる気持ち、恋愛模様。中2だってここまでできる!表紙のイラストも物語の温かさを演出。何か活動を始める際の参考にもなるお話でした。
Posted by ブクログ
クラウドファンディングで古民家再生! にかなり期待したのだが、結局は近しい人達に協力を求めることになっている。現実もそうなのだろうか?
クラウドファンディングの良さは、つながりのない人達と協力し合えるところではないのか?
Posted by ブクログ
一冊目がストライクで二冊目がまあまあで、まあちょっと迷ったんですけど、二冊で結論を出すのもなあ……と思ったので、もう一冊読んでみました。
その結果……
ちょっとまったく違う方向性になってたので、混乱しました。
物語は中学生の男の子で、帰ったらいるはずの祖父がいない! という事態が起こる。
実は、祖父とは祖母が亡くなった後に同居を始め、数ヶ月だった。祖父が認知症になったのかと思いきや、実はその元住んでいた家に帰ろうと思ったのだとわかり、ほっとする一方で、祖父の気持ちを思う主人公。
祖父は本当は元の家で生活したいのだろうか? と疑問に思うけれど、祖父は「そんなことない」と否定する。
けれど、なんとか住めないまでも定期的に、家に帰らせてあげたいと思う孫心から、クラスメイトに相談するとクラウドファンディングというものを紹介され、巻き込まれるようにそのプロジェクトを行うことになってしまう。
というような話でした。
なんというか……いい話だとは思うんだけど、クラウドファンティングのいいところだけを書いた様な、宣伝かよ!? って思うところもあって。
なんかモヤったりもしました。
うーん……ティーンズ向けの小説だから、ルビばりばりだし、そこまで目くじら立てなくてもいいのかもしれないですが……。
出来たばかりの技術のいい面を強調するのはどうかなあ……と個人的には思ってしまいました。
もちろん、親御さんにはちゃんと説明していたり、持ち主であるおじいさんの気持ちは何度も確認していたり、とか問題はないんだけど、でも本来であれば、もう少し親が口を出してくるべきものだと思うし、お金を扱うものであるから、もう少しお礼の発送のところとか丁寧に書いてほしかったなあ……と思ったりしました。
要するに、若い子向けの小説で、片方だけの面を強調するような小説はあんまりよくないんじゃないかなあ……と言いたかったです。
でも、こんなこと言いたくなるってことは、私も年をとったんだろうなあ……と憶ったりもして、複雑です。