【感想・ネタバレ】アルケミストの不思議な家のレビュー

あらすじ

中学校の卒業式を終えた日、ひと気のない海辺で自殺を図った少女・琥珀。
次に意識を取り戻した彼女が目にしたのは、会ったこともない赤毛で身体の大きな男性。「ここは、あの世?」と困惑する琥珀に、子供のように無邪気な笑顔を浮かべた男は、自らを「アルケミスト」(=錬金術師)だと名乗る。
彼から「ホムンクルス」だと紹介された白髪の青年・月読を含めた三人で不思議な共同生活を送ることになった琥珀は、次第に、その頑なな心を溶かしていく……。
『魔法使いのハーブティー』の有間カオルが新たに贈る、美しくも切ない感動の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日常生活のいろんなことを通して人が成長して行く過程を錬金術という表現に間違っていないし素敵だと思いました。そして、辛いことがあった時に周りに助けを求めることが大切で世の中 案外手を差し伸べてくれる人もいて、なんだかんだやっていけるんだなと人生の希望みたいなものを見せてくれた作品でした。 そして、人との出会いの大切さ、どんなに辛くても生きていれば何か変わっていく、現状は少しの勇気と行動で変化を起こせるという形で生きていくこと、命の大切さを教えられた気がします。 アルケミストの世界に浸れるいい本でした。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学校の卒業式の後、海辺で死んだはずの琥珀。
気づいたら、赤毛の大男の元にいた。
錬金術師(アルケミスト)と名乗る彼と、彼が錬金したという白髪の青年、月読。
三人での生活が始まった。

重い。琥珀の背景が重くて、周囲がいやらしくって。
でもきっと、何処かに存在してることで。
博士と月読とのピントの外れた日常がどんよりした気持ちを浮上させるものの…。
この作家さんの本は主人公がどうにも理不尽な目にあうので、凹む。
ヒロインが不幸な環境から、常識外れた環境で再生していくおはなしを続けて読んだなあ。しばらくいいかなあ。

それでも、博士の錬金術師の腕は確かで、かつての少年の日記は素敵なお話だった。

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2018年11月10日

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