【感想・ネタバレ】遭難信号のレビュー

あらすじ

アイルランドの小さな町で、ハリウッドを夢見て脚本を書き続けてきたアダム。恋人のサラが仕事でバルセロナに出張し、まったく連絡がとれなくなってしまう。だが出発から数日後、アパートにサラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさい――S」とサラの字で書かれた付箋が貼ってあったが、封筒の文字は別人のものだった。彼女に何があったのか? アダムは恋人を追い、手がかりをもとに地中海クルーズ船に乗り込む。千以上もの客室を持つ豪華客船で暴かれる、予想外の真実。巧みな構成力と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス!/解説=穂井田直美

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Posted by ブクログ

ネタバレ

トリッキーな逸品。複雑すぎて後から確認の為に何箇所か読み返す必要があった。それくらいラストは驚きがあった。
沢山の人が亡くなり、犯行も複数、平行するものもあり、過去からの絡みもあり。いくつもの愛があり、真っ直ぐなものも歪んだものも。ただ、あまりに理不尽な死にただただ悲しさが募り、やるせなさに評価を星3つにしようかと思ったが、作品のレベルは高く、この暗さはアイルランドだよなと4つに。
航海法でアメリカ合衆国だけが認めさせている特権がポイントで、これをミステリに生かすのはとても興味深かった。
いつか読書の役に立つようにと地中海クルーズに行っておいて良かった。スワイプアウトとかよくわかったし、カード紛失して再発行も経験したので笑

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2018年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

突然いなくなった恋人サラを探すため自分で調べ始めたアダム。そしてたどり着いた豪華客船。数々の伏線とアダム以外の語り手の意味。サスペンス的な張り詰めた空気ももちろんあるし面白いけれど、それ以上にアダムのサラへの想いが物語にずっと流れていて謎解きだけではなく、そういった感情に訴えてくるものもある。ラストに向けで伏線が繋がりだし語り手も繋がりだし驚きと、さらにそこからの展開と最後まで楽しませてくれる。

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2018年07月25日

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