あらすじ
アイルランドの小さな町で、ハリウッドを夢見て脚本を書き続けてきたアダム。恋人のサラが仕事でバルセロナに出張し、まったく連絡がとれなくなってしまう。だが出発から数日後、アパートにサラのパスポートが郵送されてくる。それには「ごめんなさい――S」とサラの字で書かれた付箋が貼ってあったが、封筒の文字は別人のものだった。彼女に何があったのか? アダムは恋人を追い、手がかりをもとに地中海クルーズ船に乗り込む。千以上もの客室を持つ豪華客船で暴かれる、予想外の真実。巧みな構成力と謎解きの妙味を味わえる衝撃のサスペンス!/解説=穂井田直美
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Posted by ブクログ
トリッキーな逸品。複雑すぎて後から確認の為に何箇所か読み返す必要があった。それくらいラストは驚きがあった。
沢山の人が亡くなり、犯行も複数、平行するものもあり、過去からの絡みもあり。いくつもの愛があり、真っ直ぐなものも歪んだものも。ただ、あまりに理不尽な死にただただ悲しさが募り、やるせなさに評価を星3つにしようかと思ったが、作品のレベルは高く、この暗さはアイルランドだよなと4つに。
航海法でアメリカ合衆国だけが認めさせている特権がポイントで、これをミステリに生かすのはとても興味深かった。
いつか読書の役に立つようにと地中海クルーズに行っておいて良かった。スワイプアウトとかよくわかったし、カード紛失して再発行も経験したので笑