あらすじ
私たちの脳は、これまで長い時間をかけて進化してきました。しかしそれは、外の世界をそのまま見るために進化したのではありません。
「過去においてもっとも役に立った現実の解釈」を現実世界でも選び取るように進化してきたのです。
つまり、私たちが見ているものは、脳が知覚し解釈したものなのだ、ということです。
それでは、その解釈を変えたらどうなるのでしょうか?
「脳は私たちにありのままの世界を見せていない」ということを自覚し、そのうえで、自分のこれまでの「ものの見方」を変えてみたら?
もしかしたら、まったく新しい発想につながり、イノベーションを起こせるのではないでしょうか?
――それが、この本を通して著者が投げかける重要な問いです。
著者のボー・ロットはロンドン大学で教える神経科学者で、人間の知覚の働きとアートを組み合わせた独創的な活動を行っています。
脳の働きと、それによる自分のものの見方を理解する。そして自分で新しいものの見方をつくりだす。
その積み重ねの結果、いつかまったく新しい知覚を手に入れて、たとえばiPhoneのような、時代を変えるイノベーションを起こすことができるのだ、と著者は言います。
アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、オランダなど世界各国で話題、人生が変わる「脳の本」をぜひご覧ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分が旅や夏フェスに求めていることを、科学的に納得させてくれた良書。人間が人間たるための他の動物との違う知覚とは何か。という答えから始まり、その知覚の活かし方が記されている。よくイノベーション関連の本で、枠組みを壊そうとかいてはいるものの、そのことを科学的に理解して、自ら枠を壊すことができるようになることも可能な本であった。
Posted by ブクログ
一般向けに書かれた脳科学者が、どういう生き方がよいか、語った本です。旅行など様々な刺激を受け、「思い込み」を解き放つことで、脳が変化して、新しいイノベーションを起こす発見者になれる、と語ります。新しい発見は特別な人ができるのではなく、誰もが「思い込み」を解き放つことでできるといいます。確かにそういう知見があると思いますが、著者の考え自体が「思い込み」でないとどうしてわかるのかなとも思いました。