【感想・ネタバレ】AV女優、のちのレビュー

あらすじ

<<時代を駆け抜けた7人のAV女優たち。彼女たちは当時なにを考え、現在どのように振り返るのか。そして、これからどこに向かおうとしているのか。元有名女優7人のライフヒストリー>>


本書に登場した7人の「元」AV女優たちが、「あの時期を後悔しない」と言った言葉を信じたいという気持ちもある。

常に新しい表現を求めて切磋琢磨していた制作者たち、そこに単なる性欲の処理以上の「なにか」を求めていたユーザー、そして、女性として最も美しい時期のきらめきを余すところなく我々の前に見せてくれた女優たち。

そのすべてを「恥ずかしいもの」「残しておいてはいけないもの」として片付けてしまうのは、あまりにも残念な話である。

だからこそ、「あの10年」に活躍したAV女優たちに会ってみたかった。今、あの頃を振り返って、どう思っているのか聞いてみたかった。

(「おわりに」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
エピソード1  みひろ
エピソード2  笠木忍
エピソード3  麻美ゆま
エピソード4  愛奏(元薫桜子)
エピソード5  長谷川瞳
エピソード6  泉麻那
エピソード7  真咲南朋

<内容>
AV女優は使い捨てである。男の夢のためだけに働いている。そして、身体を張って仕事をしても、その後訪れるのは、仲間からの白い目、そして結婚して子供ができてからの、子どもへのカミングアウト。したがって、多くのAV女優は引退後は、ひっそりと暮らしている。自分の過去を語らない。その中で、この7人の元女優(現女優も)は当時思いやAV界へ足を踏みこんだ理由、現在の姿を語る。
面白いのは、AV業界にいた頃にはそこに窮屈さや、報道されてきたような、虐待はなかったこと。全員が「楽しかった」「大切にされた」と語っていること。おそらく報道は、メディアをコントロールした部分が多々にあるに違いない。
むろん、彼女たちの仕事は、表立って言えるものではないし、女性を肯定的に扱っているものではない。しかし世には様々な仕事がある中、表向き素晴らしそうな仕事でも、とんでもないものもある。彼女たちにとってAV業界は、それに比べればよい職場だったのではないか?

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2018年07月23日

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