あらすじ
がんばる人にエール!感涙の学園小説。
中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学教師たちのリアルな姿を描いた連作短編集。
その中学校には代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」がいる―。
校内のあちらこちらに残された「エンドーくん」にまつわる落書きの言葉が、悩みや葛藤を抱える教師や生徒の一歩踏み出すきっかけとなった。
その理由は? 「エンドーくん」が伝説になったのはなぜ? その謎がラストで明かされる―。
坪田譲治文学賞受賞作家の傑作が待望の文庫化。巻末に文庫のために書き下ろした「エンドーくん」のその後の物語を収載。
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Posted by ブクログ
緑山中学校の伝説、エンドーくんをめぐる物語。その軸が、生徒ではなく先生の視点という点も本書の興味深いところでした。あらゆる面に秀でた人物・エンドーくんはもはや「神」にも近い存在。その正体は!?
Posted by ブクログ
なんか学校の先生の苦労話とか聞かされる感じかー、とか思ってた序盤だけど、いやこれがなかなか悪くないわけで。
というか、なんだかんだ言っても先生がこういう分かってくれるというか、頑張ってくれてるのを親は期待してるわけですよ。幻影かもしれんけど、こういうの読んで、先生たちも大変だけど頑張ってるなぁ、ってね。それでまた実は結構いいこと言ってて、時として子どもを突き動かしたり。まぁそんな夢を見たい、わけで。
というわけで先生頑張ってね。
Posted by ブクログ
中学校を舞台にした教員たちの連作短編集。伝説の生徒エンドーくんの逸話や、エンドーくんの落書きがそれぞれの話に関わってくる。
元々児童文学ということらしいが、大人が読んでも楽しめた。誰がエンドーくんかは意外とわかりやすいが、そんなことはあまり関係ない。出てくる教員たちの悩みは普通の会社員でも共感できるものだ。なかなか前向きになれる作品だった。
Posted by ブクログ
児童書らしくとても読みやすい。 かと言って内容が薄いのではなくメッセージ性もしっかりあってとても心洗われる本。 早いうちからエンドー君の正体に気づくがそんな事どうでもいいほど読後感がいい。 たまにはこういう本を読んで心を綺麗にしよう! 児童だけでなくこれから中学教師を目指そうとする人(うちの息子も)にも、今中学教師の人にもおススメ本。