【感想・ネタバレ】能舞台の赤光 多田文治郎推理帖のレビュー

あらすじ

「黒田左少将どのの猿楽の催しに貴公をお連れしたいのだが」。公儀目付役・稲生正英の言葉に多田文治郎は耳を疑った。家出娘の相談で稲生邸を訪れたのだが、その話が終わるや否や乞われたのは、大大名の催す祝儀能へ同道。幽玄の舞台に胸躍らせる文治郎だったが、晴れの舞台で彼が見たものとはいったい……? 瞠目の時代ミステリ、第二弾!

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Posted by ブクログ

 1作目の猿島編とかべると明らかに見劣りする。師弟
の入れ替わりは容易に想像ができるし、淡々とインタビューしていったらたどり着いたという感じ。前作はまさに愛と怨みの苛烈さを理解できたが、本作は借金取りへの逆恨みと恋の縺れの私怨のみ。
 文治郎はクセがなく好人物なのだが、ゆえに物語に起伏を生まないと感じた。世の名探偵が破天荒である意味がよく理解できる。トリックに江戸らしさがなかったのも残念なところ。この時代しか書けない人間関係やトリックを3作目には期待したい。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

多田文治郎推理帖第2作。
能舞台の最中に人が殺されたという謎を解くことになった文治郎。
能楽の舞台は迫力があってよかった。しかし一通り聞き込みをしたら事態が動いて解決していたという感じで、淡々と終わってしまった感じ。読みやすいがもう少し盛り上がりがほしいかも。

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2019年07月03日

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