あらすじ
現在、日本代表の右サイドバックのレギュラーとしてプレーし、ロシアワールドカップでの活躍が期待される酒井宏樹。
「日本人は活躍できない」という前評判を覆し、フランスの名門マルセイユで不動の地位を確立し、一転して世界の注目集めるサッカー選手に。
一見、順風満帆なサッカー人生に見えるが、彼はサッカー選手に不向きな「弱気」で「人見知り」という性格の持ち主であった。
その彼がどのように「自信のなさ」と「メンタルの弱さ」を克服し、自信を身につけていったのか。
移籍当初は「どうせ日本人だろ」と揶揄されていたが、そんな批判的な声を覆し、「フランスのクラブの中では最も外国人選手にとって厳しい」と言われるチームで、「なくてはならない存在」になれた秘密は、「くらべない」「気にしない」「引きずらない」自分をつくるための「切り替える力」であった。
その具体的な方法をこれまでの数々のエピソードをとおして初公開する。
「不安に押しつぶされそうでつらい」
「人見知りをなおしたい」
「ストレスやプレッシャーから解放されたい」
「心を強くして、自分らしく生きたい」
そんな方にオススメの1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サッカー日本代表やヨーロッパのチームで活躍中の方なので体力はもちろん、精神的にも屈強なイメージだが、本人曰く「自信のなさ」「メンタルの弱さ」を持っており致命的な弱点であると述べている。
それでもなぜ日本だけでなくヨーロッパで活躍出来るのか。
興味があり手に取ってみた。
◯「否定」はなく「尊重」から入る。
自分の言いたいことは全て伝えるようにしている。
ただし感情を露わにするのではなく、まず相手のシチュエー
を褒めて、それから自分の意見を伝えていき信頼関係を構築
していく。「お互いの成功のため」という基本を忘れない。
◯人が違えば視点や判断基準が違う。であれば評価が良くても悪
くてもどちらも正解。
自分だけの物差しを持ち、少し厳しめの基準で設定する。
自分のプレーの評価を人任せにせずに自分の基準と感覚を信頼
する。
◯覚悟を決めるとチャンスが増える。
プライドを捨てなりふり構わず行動できるようになったときほ
ど成長するチャンスが訪れる。
◯「いじり」は相手の思いやり。
いじられると気分を悪くする人もいるかもしれないが、相手が
歩み寄ってきてくれている一歩である。相手がしてほしいリア
クションをする。
◯運を引き寄せるために自分がやれることは全てやる。
入念に準備をして気持ちを整える。運を味方につける。
◯「慌てない」「冷静」「リラックス」の流れを意識する。
◯「自分は自分、人は人」「他人の目を気にし過ぎない」
無理をして相手のペースに合わせるのを意識的にやめてみる。
「ちょっと図々しいかな」と思うくらいで応対してみる。
◯「なぜ?」の視点で物事を考える。
その行動にどのような意味があるかを説明して納得させれば
行動に移すのが容易になる。
そして物事を振り返るときにも役に立つ。
以上の点が印象に残った点だ。
サッカー選手だけではなく社会人が仕事をしていく上で、参考になることが書かれている。
ただ「いじり」の部分は賛否が分かれるところかも。自分も「いじられかた」によっては気分悪いかも。
Posted by ブクログ
NHKのアスリートの魂の番組で彼を知り、読んでみたいと思いました。息子がサッカーが好きで見始めた番組でしたが、私自身がハマって、購入したのです。P30 相手を否定する事から入るのではなく、その人の意見をとにかく尊重する、P36「人と比較すること」に意味はない、は、その通り、自分は自分。他人は他人。他の人に興味を持たず、自分を磨くことに注力したい。P40失敗について、怒るのではなく、仕方の無い事であった、と、相手を尊重したうえで、一緒に解決する。うーむ、子供と向き合うときに反省。P44人は褒められると落ち着き、安定した精神が冷静さを生む、のは、とても大切。自分も見習い、子供にも、そうしたい。P82相手に伝える時には、できるだけ相手がポジティブに受け止められるように、と、思ってはいても、なかなか実践できていません。P90自分の限界点まで到着した時は、大きな自信が生まれる、を、子供に対して、そんな経験をさせてあげたい。P94ミスは、非難するものでは無く、カバーするもの。とっても大切。反省。そして、自分がミスをしても自分を否定しない。自信を持たせてあげたい。P113 調子が良い時ほど、周囲に気を配る。って、大切。P124 自分を狭めずに、他人に対する接し方、向上心を持つ姿勢を大切にしたいです、はい。P139 いじってくれる人に対して、相手が欲しいリアクションをする。うーむ、コミュニケーションの基本。P161 入念な準備、準備の習慣化、必要。P198効果的な睡眠。全てのチャレンジは、どんな結果が出ても人生にとってポジティブだと、本当に思います。P208 行動に意味を持って、納得して取り組む。難しいけれど。など、17歳も年下ですが、とても良いことを記しているので、ぜひ、子供にも読ませたいです。